コラム(160):選挙予測(1) 民進党の参議院選挙分析
3月27日、民主党と維新の党が合流し、民進党【※1】が結成されました。衆議院議席数96名(475名中)、参議院議席数60名(242名中)となり、自民党に次ぐ第2会派、野党第一党を形成しました。
【※1】役員:代表;岡田克也、代表代行;江田憲司、長妻昭、蓮舫、幹事長;枝野幸男、幹事長代理;今井雅人、政務調査会長;山尾志桜里、国会対策委員長;安住淳、参院議員会長;郡司彰、選挙対策委員長;玄葉光一郎
政権を本気で交代する自覚はあるのか?
民主と維新が合流した理由は、「結党をステップに政権交代を目指す」というものです。しかし、これまでの発言や行動から見ると、本気で政権を担う覚悟のある人は、衆議院では岡田克也、高木義明、枝野幸男、前原誠司、安住淳の各氏、参議院では蓮舫氏の合計6人で、残り150名の議員は自分たちが政権を担うことは無理だと考えています。
この現状を踏まえ、7月に施行される参議院議員選挙、同日実施の可能性のある衆議院選挙での民進党の状況を、当ブログの選挙分析チームで予測してみました。
参議院選挙分析
民進党の現職参議院議員数60名中、本年の改選者は地方区28名、比例区が15名の計43名です。それに比例選出のため維新から移籍できなかった改選者4名(選挙時に移籍予定)を加えて考えます。
なお、今回の参議院選挙から定数の増減があり、北海道・東京・愛知・兵庫・福岡で1名増、宮城・長野・新潟で1名減、また、鳥取と島根、徳島と高知が合区となります。
当選は東京選挙区の蓮舫氏だけです。
条件付きで当選の可能性があるのは、新潟選挙区の田中直紀氏、千葉選挙区の水野賢一氏、滋賀選挙区の林久美子氏の3名です。彼らは親や配偶者が自民党の有力政治家です。民進党を離党して自民党に移籍する場合、当選の可能性が出てきます。
夏の参議院選挙で民進党は最終的には改選1議席、非改選の17議席とあわせて、参議院での勢力は18議席になりそうです。
なお、この予測にはある条件が付加されています。それを次回、参議院全般の情勢とともに解説いたします。
(つづく)
お問い合わせ先 akaminekaz@gmail.com
FBは https://www.facebook.com/akaminekaz です