赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

選挙予測(1) 民進党の参議院選挙分析 コラム(160)

2016-04-07 00:00:00 | 政治見解



コラム(160):選挙予測(1) 民進党の参議院選挙分析


3月27日、民主党と維新の党が合流し、民進党【※1】が結成されました。衆議院議席数96名(475名中)、参議院議席数60名(242名中)となり、自民党に次ぐ第2会派、野党第一党を形成しました。

【※1】役員:代表;岡田克也、代表代行;江田憲司、長妻昭、蓮舫、幹事長;枝野幸男、幹事長代理;今井雅人、政務調査会長;山尾志桜里、国会対策委員長;安住淳、参院議員会長;郡司彰、選挙対策委員長;玄葉光一郎


政権を本気で交代する自覚はあるのか?

民主と維新が合流した理由は、「結党をステップに政権交代を目指す」というものです。しかし、これまでの発言や行動から見ると、本気で政権を担う覚悟のある人は、衆議院では岡田克也、高木義明、枝野幸男、前原誠司、安住淳の各氏、参議院では蓮舫氏の合計6人で、残り150名の議員は自分たちが政権を担うことは無理だと考えています。

この現状を踏まえ、7月に施行される参議院議員選挙、同日実施の可能性のある衆議院選挙での民進党の状況を、当ブログの選挙分析チームで予測してみました。


参議院選挙分析

民進党の現職参議院議員数60名中、本年の改選者は地方区28名、比例区が15名の計43名です。それに比例選出のため維新から移籍できなかった改選者4名(選挙時に移籍予定)を加えて考えます。

なお、今回の参議院選挙から定数の増減があり、北海道・東京・愛知・兵庫・福岡で1名増、宮城・長野・新潟で1名減、また、鳥取と島根、徳島と高知が合区となります。









当選は東京選挙区の蓮舫氏だけです。

条件付きで当選の可能性があるのは、新潟選挙区の田中直紀氏、千葉選挙区の水野賢一氏、滋賀選挙区の林久美子氏の3名です。彼らは親や配偶者が自民党の有力政治家です。民進党を離党して自民党に移籍する場合、当選の可能性が出てきます。

夏の参議院選挙で民進党は最終的には改選1議席、非改選の17議席とあわせて、参議院での勢力は18議席になりそうです。

なお、この予測にはある条件が付加されています。それを次回、参議院全般の情勢とともに解説いたします。

(つづく)



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