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統一教会批判が利益に
世の中は不思議な構造で成り立っています。思想的、宗教的、あるいは政治的な立場に反対する勢力も、その敵対勢力のおかげで利益を享受できるという事実です。
例えば、メディアは連日のように統一教会問題を報道しています。統一教会のカルト性やお金を巻き上げる仕組みへの批判は当然のことですが、この話のが現在のところ「統一教会とかかわりのある自民党」への批判にすり替わってきています。それはなぜか。そこにメディアにとっての利益があるからに他なりません。
しかも、批判の中心にいる人びとやメディアにその批判の資格があるのかという点に疑問が残ります。彼らは一見して正義の士として熱弁をふるっていますが、よくよく考えれば、統一教会という存在のおかげで批判者の急先鋒して飯が食え、あるいは視聴率を稼いでいるからです。本当は、統一教会様様ではないかと思うのです。
これは、弁護士の世界においても同様です。弁護士の方々が統一教会などのカルト宗教対策として全国霊感商法対策弁護士連絡会をつくっています。私も、その先生方の有名どころをよく存じ上げておりますが、渡辺博弁護士のように正義感の塊で邪教からの救済を第一義に考えている人もいれば、よくテレビに出て有名人になったため、最初の志を忘れて、統一教会への敵対感情を煽ることでさらに自分の存在価値を上げようとしている人もおります。
後者の場合はまさに統一教会があるからこそメディアに露出し、有名になって以来が殺到し個人事務所を構えられるようになったわけですから、まさに統一教会は飯のタネになっているわけです。したがって、本心では統一教会が消滅されると困るわけで、いわば、統一協会とは共依存関係にあります。
メディアも同様に。統一教会ネタでゴシップ好きな人を取り込んである程度の視聴率を叩きだすことができます。その上、統一教会に絡めて自民党叩きをすれば、自民党嫌いな人からは称賛され、一方、自民党の支持者からは何を言っているかをチェックされますので、さらに視聴率が取れることになります。
そのため、真実よりも視聴者の感情を刺激する扇動的なフレーズを多用することになるのですが、その行為そのものが統一教会という存在がなければ成り立たなくなるのは明白です。
これらの意味するところ、統一教会被害者の救済よりも統一教会批判に集中する弁護士や煽情的な報道を繰り返すメディアは、結局のところ統一教会を利用して金儲けをしていると言えます。本人たちがいくら正義であると主張しても、結果論では、彼らは統一教会と同じ穴のムジナであるといえるのです。
どうも私たちが住んでいる世の中はそういうもので、反原発を叫ぶ人はそれに見合うべき利益(例えば太陽光発電の関係者との利益共有など)があったり、SDGsを唱え環境保護を強く主張する人ほど金目当てであったり、反政府運動の中心にいる人ほど金儲けがうまかったりと、意外に純粋な気持ちで取り組まれている運動は少ないものです。この事実を潜在意識で理解している日本人が多いからこそ、さまざまな組織運動が国内で盛り上がらない要因かもしれません。
それだけに話をもとに戻すと、反統一教会の動きも、騒いでいる人やメディアの名誉欲、金銭欲、視聴率ほしさというみっともない状況が多く見られるようになった現状に加えて、統一教会のおかげでメシを食えている現実が知れ渡るにつれて、統一教会バッシングはパッシングにとって代わるでしょう。
したがって、反統一教会の動きを国民的規模にしたいのなら、まずは己の心を浄化して、もっと精神性の高みから統一教会を批判しなければならないのです。いまのままだと、統一教会とその批判者は、彼らは五十歩百歩程度の差しかありません。
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