コラム(110):2016年の国政選挙予測(1) 参議院議員選挙編
今年は参議院議員の通常選挙が行われます。また、衆議院総選挙も参議院議員選挙と同日で行われる可能性もあります。さらに、今年から18、19歳の約240万人が新たに有権者になります。
当ブログでは新春企画として、選挙の専門家を交え、候補者の人物評価、所属政党の動き、有権者の評価などを検証した上で、現時点での今年の国政選挙結果を予想いたしました。
参議院選挙
本年7月には参議院の242議席のうち半数の121議席が改選になります。
今回は、変化が激しいであろう野党第一党の民主党を中心に予測をしてみます。
民主党参議院議員は現有59議席、2016年の改選議員数はそのうち42名となっています。
改選議員数が多い理由は、2010年の民主党政権下で当選した人たちが多いからです。
以下に、一覧の形で当落予想、改選議員名、年齢、期数、選挙区、経歴/コメントなどを記載しています。なお、引退表明済みの議員名については「引退」と表示しています。
民主党は参議院で歴史的大敗
選挙区では東京選挙区を除いて全員落選しそうです。組織票がない元タレントの蓮舫氏が生き残ると判断しました。これは比例区にも関連するのですが、日本の選挙は組織型候補の時代が終了し、有権者が組織の意向ではなく自分の意思に従って投票するからです。
2012年の第46回総選挙から、組織や地域、マスコミの誘導が効かなくなったのです。
日本の選挙風土が変わり、民主党の組合依存型の選挙では当選が難しくなりました。したがって、比例区で、労働組合を基盤にしている人は殆ど当選は見込めません。
民主党を支援する労組の中には、原発産業に従事する電力総連のように政策的な矛盾が生じているケースも増えています。
さらに民主党は、組織率が低下している日教組や自治労などが主な支持母体のため、ジリ貧になることが予想されます。
なお、昨年の安保法制法案の国会審議の際、一躍、名を馳せた、福山哲郎氏、小西洋之氏らは委員会での言動が有権者の顰蹙を買い、票の獲得は困難と思われます。
結局、有権者は正当な選択をするはずなので、民主党は選挙区では1名の当選がやっとで、比例区では労組の力不足のため、現段階では厳しい情勢であると思われます。
民主党の大敗は、逆に自民党とおおさか維新の躍進を意味します。また、公明党は創価学会の固定票なので増減はほとんどありません。
【次回は衆議院選挙】
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