赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

共同記者会見の鳥越氏 current topics(144)

2016-07-13 18:49:21 | 政治見解



current topics(144):共同記者会見の鳥越氏


記者クラブの壇上に他の候補者と一緒に座った鳥越氏は、目の前の大勢の記者たちを前に、
自分は君たちの先輩だとの気分で、終始、腕組みをしての会見でした。

本人は無理に虚勢を張っているのですが、認知力と体力の低下は否めません。

それがたどたどしく論理性の無い言葉と、不健康な顔色やカツ舌の悪さに表れていました。


この様子をテレビで観ていた民進党や共産党の幹部たちは愕然として、「統一候補を差し替えろ」との声まで出ています。

特に民進党内では、「鳥越は落選だ」と声を荒げる人もいて、昨日とは打って変わり悲観論が拡がっています。

また会見後、記者たちからは「鳥越さん大丈夫か?」「あの体で務まるのか?」「あの人にジャーナリスト面されたくない」など、辛辣な批判が出ています。




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鳥越俊太郎氏の本当の事情  current topics(143)

2016-07-12 23:00:00 | 政治見解



current topics(143):鳥越俊太郎氏の本当の事情


鳥越氏が野党四党の推薦で都知事に立候補表明をしました。

鳥越氏の体調は本人が言うほど良くはありません。
大腸がんその他の手術を繰り返し、現在も決して健康体とは言えません。
そのため、ここ数年間はテレビなどメディアに姿を見せることはありませんでした。

鳥越氏としては、今まで番組のキャスターとして華やかに仕事をしていたことを思うと、
このままジャーナリストとしての活躍の場が失われることは辛いことでした。
何とかもう一度華やかに注目を浴びてから死にたいと思うのは自然の心情だったようです。

都知事の話が出たのは、舛添氏辞任ののち、各党が次の都知事候補を模索し始めてすぐのことです。
民進党内では鳥越氏を最大の隠し玉として、「後出しじゃんけんのサプライズ候補」として温存していました。

また、急遽決まったと言ってますが、野党四党の推薦が早くから決まっていました。
鳥越氏はすでにこの時点で「自分の健康状態」と、「決まっていた支援政党」のことの二つの嘘をついていることになります。

いずれにしても、鳥越氏は過去の栄光の時代で時間が止まっています。その時代の価値観やその時代の自己評価のまま、都政の運営をしようとしています。

つまり、時代の変化を認識しないまま、もう一度花を咲かせたいという個人的な自己実現のために立候補したのです。

都民の幸福などはすでに眼中にありません。




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参議院選挙の予測についてのお詫び

2016-07-11 09:00:00 | 政治見解

参議院選挙の予測についてのお詫び


参議院議員選挙は、「与党大勝 改選過半数」という結果となりましたが、当ブログの「民進党の大敗」、「一人区での野党共闘の敗北」との予測とは大きく結果が異なりました。謹んでお詫び申し上げます。


選挙結果については今後改めて分析してまいりますが、改憲派の勢力が2/3を超し、憲法改正発議に必要な162に達しました。これにより憲法改正のため検討に入る段階になったことは大きな成果だったと思います。

一方、野党側はますます民進党の存在意義が希薄になりそうです。とりわけ、野党共闘を続けた場合、共産党を利するだけになったため、民進党は内部分裂の火種をかかえてしまいました。(current topics(141),(142)ご参照)

さらに、社民党がさらに弱体化したことは、日教組や自治労の高齢者層やOBの力が低下したことを物語っており、民進党の比例代表当選者の減少と併せて、反体制労組の力が弱体化していると思います。

なお、改憲勢力としてのおおさか維新の躍進は、來たる衆院選まで続くと思います。党名を変更し、ローカル政党のイメージを払拭しそうですから、次の飛躍に結びつけると考えます。

今回の選挙は、結果として、民進党の議員減(改選議席47に対し当選者32)を、自民党とおおさか維新、共産党が食ったことになったのではと思います。

今後は、もう一段、分析の精度を上げ、読者の期待に応えられるだけのブログになりますよう努力精進を重ねてまいります。今後とも、当ブログへのご愛顧のほど、よろしく願い申し上げます。

                                         
赤峰和彦

民進党 岡田代表 current topics(142)

2016-07-10 23:00:00 | 政治見解



current topics(142):民進党 岡田代表



実は岡田代表自身は9月の代表選挙のタイミングて辞めてもいいのかなとも思っています。

しかし敗北は決定的なので周りの人たちの顔色を見て、

早ければ今夜中に辞任表明する可能性があります。



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7月10日の民進党 current topics(141)

2016-07-10 22:00:00 | 政治見解



current topics(141):7月10日の民進党


民進党の党内では、参院選で大幅な議席減が予想されています。

すでに岡田代表は党代表辞任を覚悟しています。

枝野、前原、細野、長妻氏など党の幹部たちは、代わりに自分が代表になるつもりはなく、
それぞれ新党の結成などを考えています。

しかし参院選での当選が確実な蓮舫氏だけは民進党の代表に意欲を示しています。

蓮舫氏はたとえどのような環境であれ自分が注目されることが好きなので、
弱体化した民進党であっても党首になろうと考えています。

いずれにしても民進党内では激しい離合集散が繰り広げられることになりそうです。





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小池百合子東京都知事に望むこと

2016-07-09 00:00:00 | 政治見解



コラム(182):小池百合子東京都知事に望むこと


7月6日、小池百合子氏が改めて東京都知事の出馬を宣言しました。公約として、〈1〉都議会の解散、〈2〉都内にある様々な利権を追及するチームの創設、〈3〉舛添要一前都知事の政治資金流用問題に関する第三者委員会の設置、を挙げました。大胆な公約を提示したことで、都民のみならず、国民全体に小池氏の存在を印象づけました。(current topics(140)ご参照)

小池つぶしの真相

東京都は、財政・経済の規模が大きく、また、地方交付金や補助金を必要としない豊かな財政力【※1】があります。そのため、与野党を問わず東京都議の多くはあらゆる事業に口を挟み、さまざまなところに利権の温床が出来上がっています。2020年の東京五輪予算を巡っては、その拡大を多くの都議が歓迎している現状があり、利権の規模はさらに膨らんでいます。

【※1】都の予算は13.6兆円(2016年度)、GDPは94.5兆円(2014年)で、各国のランキングと比較すると15位のメキシコの次、16位のインドネシアよりも上位になる

そのため、後任知事は、都議たちの思い通りになる人物が望ましいと考えるのは当然です。官僚出身の桜井氏や増田氏を必死で説得していた理由がここにあります。つまり、都連のドンと言われる人たちと自民党都連が、小池つぶしを図っているのです。


自民党東京都連の体質

都民の多くは、舛添氏の問題について、政治資金の使い方に憤っただけではなく都政の不透明性を感じ、政治家に対し政治と道徳の一致を求めたことにあります。

舛添問題に世間の注目が集まるにつれて、自民党都連が舛添氏と全く同じ体質であることが明らかになりました。それどころか、実は野党議員の一部にも同様の体質が見られるのです。そもそも、彼らに舛添氏を追及する資格などなかったのです。今回の小池氏に対するあからさまな拒絶の姿勢は、図らずも自民党都連を中心とする闇の勢力の存在を証明する結果となったのです。


ところで、自民党都連に限らず自民党議員の多くは、有権者は「安倍自民党」を支持しているのであって、「古臭い自民党」を支持しているわけではないことを見逃しています。実際、自民党内には名誉欲や金銭欲、支配欲が旺盛な人物がいまだに存在しています。それでも、民進党や共産党よりはましだからと仕方なく投票している国民がいるのです。この厳然たる事実を自民党の全議員は強く認識しなければ、再び有権者から見放される日が来ることは間違いありません。


昨年(2015)11月に大阪で知事選、市長選のダブル選挙がありましたが、自民党大阪府連は、既得権益を守るために共産党と手を組むという前代未聞の失態を演じました。結果は、大阪維新に完敗し、自民党大阪府連の信頼は地に落ちました。利権を専らとする東京都連は、その腐った体質を変えない限り、大阪府連と同じ運命をたどることになります。


また、都政の最大の問題点の一つに都議会のあり方があります。都議会の構造を根本的に変えない限り、都政の発展はありません。

都議会議員は、毎年2月、6月、9月、12月の計4回、90日前後の定例会の開催日に出席するのが仕事です。しかも、本会議はそれぞれ4日~6日前後、各委員会で年間最大20日くらいの頻度でしか開催されていない状況で、都議は一般の社会人と比べて何も仕事していないのも同然です。

その上、本会議の殆どが「知事が決めたことを追認する」仕組みになっており、条例の制定や予算・決算などの議決、人事などの承認事項以外はすることがありません。また、本会議などでの質問は、舛添氏への追及みたいな案件がない限り自分で考える必要はなく、職員が用意したものを使って質問すればよいだけなのです。これは大阪を除く殆どの地方議会の実態で、地方議会としての役割は何も果たしていないのです。


小池百合子氏に望むこと

小池氏の公約に「都議会の解散」があります。都議会議員の中には実現不可能と冷笑する人もいますが、都民は小池氏が都政の改革を果たしてくれると理解しています。東京五輪を前に利権議員の総入れ替えをしていただきたいと思います。

都議会の改革の第一は、都議の定数の大幅な削減だと思います。本気で住民のための街づくりを考えるシステム作りのために、都議会の定数を30人以下にまで減らし、各種委員会を兼務させるべきです。少人数で都民のための議論や東京の未来ビジョンを描いていく方がはるかに重要で効率的です。

都議の議員報酬は年約1600万円、政務活動費月額60万円、これに交通費などを加えると年2400万円以上となっています。やや高すぎるきらいはありますが、少人数の議員が本当に都民のために仕事をするのであれば許容範囲であると思います。

このような大胆な議会改革を東京都が実行すると、その波及効果が地方に及びます。行政が地域社会のために貢献する機関になるように、まずは、東京都が先鞭をつけていただきたいと思います。

改革に対しては与野党問わず既得権益を持つ勢力の妨害が予想されます。それでも、改革をしなければ東京の未来はありません。如何なる抵抗があろうとも、小池氏は孤立無援ではありません。都民は都政に大ナタを振るう決意を示した小池氏の姿を拍手喝采で迎えていることを忘れないで頂きたいと思います。


小池氏には、しなやかに東京の改革に取り組み、日本の首都にふさわしい東京をつくっていただきたいと切に願っています。



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小池百合子氏、正式出馬表明の波紋 current topics(140)

2016-07-06 21:30:00 | 政治見解



current topics(140):小池百合子氏、正式出馬表明の波紋


東京都民だけでなく日本中の有権者の多くは、小池百合子氏を「悪代官たちをやっつける水戸黄門や、遠山の金さんが出てきてくれた」と胸を躍らせています。
そもそも舛添氏の退陣の際、都民の気持ちがすっきりしない理由は、自民党都議連の煮え切らない態度にあったわけです。都連の古臭い体質を誰もが見抜いていたからです。


総理周辺では、小池氏の立候補を公認する方向で調整をしています。
実は、地方自治体(県議、市議など)の自民党議員連の古い利権体質を何とかしなければならないと指摘する自民党国会議員も多く、その意味では良いチャンスともとらえています。
また、参院選の最中でもあり、内部の意思が分かれているという印象を出したくないのも事実です。


一方、小池氏公認に反対する議員もいますが、小池氏の支持率の高さを知っているので、あからさまな態度をとる議員は少ないようです。


民進党は独自の候補を擁立しようとしていますが、小池氏の公約が、民進党候補が考える公約内容をはるかに超え、「冒頭解散」「利権追求」を提示しているので、すでに野党の入り込むすきが無くなっています。
民進党が推そうとしている長島氏は、普段であれば十分都知事が務まる人物ですが、対抗馬が小池氏であることを考えると、勝てる自信はないようです。ただし、民進党の体面上、立候補することもあり得ますが勝てません。


自民党都連が推している元岩手県知事の増田氏は、小池氏に比べると最初から力負けしています。自身の強い意志で立候補するわけではなく、都知事としての明確なビジョンも持っていません。小池氏の一連の記者会見の様子を見て、「小池氏には勝てない」と判断しているようです。したがって、最終的には推薦をお断りするつもりでいます。


小池氏は、生活の党の小沢氏との関係などを取り沙汰されていますが、現在この二人は全く関係がありません。
小池氏は、小沢氏自身の利権体質や常習的なパワハラ、セクハラの実態を良く知っているからです。


おおさか維新は、橋下氏自身が、大阪府、大阪市の内部改革を実施した経験があるので、小池氏に対しては好意的に見ています。場合によっては強い支援体制を組むことも視野に入れているようです。


いずれにしましても、本日の小池百合子氏記者会見は、複数の民放テレビ局が実況中継し、NHKニュースでも大きく取り上げられました。記者会見で自らの選挙公約をしっかりと時間をかけて説明しているので、選挙カーでの街宣で、一から説明する必要もなく、公示前にもかかわらず有効な選挙活動ができたようです。

見事なまでの演出でした。




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民進党議員の焦燥感  current topics(139)

2016-07-04 11:00:00 | 政治見解



current topics(139):民進党議員の焦燥感


民進党の惨敗の流れが加速する可能性が高まっています。

民進党に対する国民の批判が急増しているようです。

野党の焦りは、的はずれな政権批判に現れています。
批判するたびに支持をする人が減るようです。
「いつまでこんなこと言っているのか」と呆れる人が増えているのです。

気の毒なのは、落選を覚悟で選挙運動をしている民進党議員がいることです。
一生懸命に投票を依頼しているのですが、胸の内では落選後の身の振り方を考えているのです。

保身に走る人が当選するわけがありません。
民進党内にはこんな人が40人近くいます。



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全体分析 ~参議院議員選挙情勢~

2016-07-03 00:00:30 | 政治見解


コラム(181):全体分析 ~参議院議員選挙情勢~


前のコラムで公開した個別の当落予測を一覧表にまとめました。




自民だけで単独過半数に

自民党は32ある1人区で野党共闘と激しい戦いを展開していますが、31勝1敗で圧勝する勢いです。岩手や沖縄でも勝利をおさめる可能性が高くなっています。

とくに、沖縄は現職の島尻安伊子氏(沖縄・北方担当大臣)は、米軍の犯罪問題がありましたが、現地の声を聞くと、同氏の政治力で沖縄の経済的繁栄がもたらされるという見方をしています。

現在、野党共闘を支援する一部マスコミが意図的な報道をしていますが、かえって自民の引き締め効果になっています。このため、自民は1人区の圧勝の勢いそのままに、複数区、比例区で議席を伸ばすと思われます。


おおさか維新、大躍進

当初の想定より少ない人数の立候補者となったおおさか維新ですが、それでも、複数区と比例区で健闘しています。唯一、兵庫(定数3)で伸び悩んでいるほかは選挙区で全員当選(9人)の勢いがあり、さらに、比例区で8議席近くを取りそうです。

これにより、おおさか維新の議席数は改選2議席を大幅に上回る17議席に届く可能性が大きくなりました。この勢いは、年内に想定される解散総選挙でも衰えないと思います。


日本のこころを大切にする党は手堅く3議席確保

次世代の党から党名変更した日本のこころは、選挙区で善戦しています。埼玉選挙区(定数3)では、公明党、おおさか維新とデッド・ヒートを繰り広げていますが、あと一歩の段階に迫っています。一方、愛知選挙区(同4)では、民進党の一角を切り崩して当選圏内に入ったと見られます。さらに、比例区では、一定の支持者を全国に持っているので2議席は確保できると思われます。


民進党は大苦戦

民進党は長期低落傾向に歯止めがかからないとの予測です。選挙区では東京(定数6)の2議席確保以外はかろうじて静岡(同2)、愛知(同4)、兵庫(同3)で1議席確保するようです。したがって、北海道(同3)、埼玉(同3)、千葉(同3)、神奈川(同4)、京都(同2)、大阪(同4)、福岡(同3)などの複数区では議席の獲得が危ぶまれています。特に、安保法制成立時に国会内で暴れていた人たちが含まれます。

さらに、岡田代表の金城湯池である三重選挙区(同1)も例外ではなく、「地元で公認候補が負ければ、代表選出ない」との発言が党内で批判されています。退路を断って必勝を期したのだと思いますが、地元のことだけに焦点をあてている姿勢が、無責任と言われているのです。自民党は、投票日前日まで、自民候補の応援のため、大物が三重に入る予定で、岡田代表にとっては辛い結果をもたらしかねません。

なお、比例区は組合の民進党離れの動きが進み、労組候補では日教組出身者だけが当選する模様です。


共産、社民、生活

共産党は、自民党嫌いで、かつ民進党に愛想をつかした人の票を吸収するので、改選前より議席は伸ばすと思われます。

なお、社民党と生活の党は選挙後、急速に力を失うものと思われます。


当ブログの選挙予測は、情報にバイアスをかけているマスコミとは違う結果となっています。しかし、マスコミによってどのような報道がなされても、保守への回帰の流れが変わる事はありません。

今回の選挙結果は日本の政治に大きな変化をもたらす可能性があります。皆様と共に注意深く観察していきたいと思います。




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全候補者の当落予測 ~参議院議員選挙情勢~ コラム(180)

2016-07-03 00:00:00 | 政治見解



コラム(180):全候補者の当落予測 ~参議院議員選挙情勢~
 

参議院選挙はすでに終盤を迎えています。

当ブログの選挙解析班による全候補者の当落判定をお届けします。
(名前の前の「○」印が当選と予測された候補者、「次」は接戦で劣勢と思われる候補者)



選挙区選 定数73 候補者の並びは届出順
             













比例選 定数48  党派の並びは届出順 候補者の並びは党派が届け出た名簿順










次のコラムで全体集計表を掲載します。




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野党の錯覚 ~参議院議員選挙情勢~ コラム(179)

2016-07-02 00:00:00 | 政治見解




コラム(179):野党の錯覚
 ~参議院議員選挙情勢~


今回の選挙で特徴的な出来事は、32の一人区全てで野党共闘が成立したことです。当ブログでは、野党共闘の中心軸となった民進党と共産党について分析します。


政策が似ているときの有権者の判断

国政選挙での各党の「政策」は極めて重要です。特定の政党を支援している有権者であっても、その政策に納得しなければ周囲への働きかけをしません。まして、一般の有権者は、政党の政策や人物を見て投票に行きます。それだけに、各政党の政策の策定は重い意味を持ちます。

ところが、民進党の政策である「国民との約束」には特色が感じられません。しかも、安倍政権への批判の文言以外は、自民党との差が殆どありません【※1】。これでは、国民は政策を基準にした選択ができないことになります。

【※1】経済政策:日本の潜在能力を引き出すため、「人への投資」「働き方革命」「成長戦略」を実行する。社会政策:無償化を保育園・幼稚園から大学まで広げ、家計の負担をなくしていく。同一価値労働同一賃金。被災地復興:被災地の高速道路の無料化実施など、熊本地震の復旧・復興に取り組む。安全保障政策:国を守り、世界に貢献する。 

同じ公約を掲げた場合、実行力のある自民党と、口先だけの民進党のどちらを国民は選択するのでしょうか。国民は「民進党はどうせできないでしょう」と考えています。これは明らかに民進党の戦略ミスです。独自性を出せないのなら、思い切り「自民党の公約の中で同意できるものについては全面協力したい」とでも宣言したほうが票は集まると思います。


軽率な発言が票を激減させる


先ごろ共産党がテレビ討論で重大なミスをおかしました。藤野保史政策委員長が6月26日のNHK番組で、防衛費を「人を殺すための予算」と発言したからです。この発言は、同党が日常的に発言している内容なので、与党などから撤回を求められても、ご本人はその理由がわからず、最後まで撤回を拒みました。このため視聴者からの批判も殺到したのです。番組後に取り消しをしても既に手遅れ状態となっています。

この影響は大きく、比例区では100万票以上の票を減らすだろうと言われています。また、選挙区では当落線上にある候補者の足を引っ張ることになります。

影響は野党共闘を組む民進党にまで及んでいます。番組で同席した民進党政調会長の山尾氏は藤野発言を追認したと見なされ党内で問題視されています。また、前原誠司氏が「極めて悪質でひどい」と弁明せざるを得ない状況に追い込まれています。


国民は野党とマスコミを信用しない

かつての民主党政権はマスコミによる過剰な偏向報道の応援があって成立したものです。

しかし、今日ではマスコミの誤報や捏造体質が有権者に知れ渡ったために、簡単に同様の手法が使えなくなり、たとえ彼らが世論操作したところで、国民の多くはマスコミ報道を正しいとは思っていません。

それにも関わらず、今でも一部のマスコミは「一人区で野党共闘に勢いがある」との意図的な報道をしています。それを民進党や共産党が真に受けているので、支持されていると慢心してしまっているのです。


残念ながら野党共闘は「安倍憎し」「政権打倒」だけのために結集しているので、本当の意味で有権者を引き付ける材料はありません。

次回は、参議院選挙の当落予測をお届けする予定です。



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