あかねの出来事

毎日いろいろな出来事、出会いがあります。
今日はどういう一日だったでしょう?

中高生の居場所

2011-08-27 14:28:59 | Weblog
昨日は3多摩の民主党所属自治体女性議員、
有志で視察。

調布市の「青少年ステーション CAPS」と
「子ども発達支援センター」を訪れました。

「CAPSが見たい!」と要望したのは、私。
どこにする?と相談したときに「ぜひとも!」と。

児童館の機能拡大、充実、ということを考えていくと
児童館は「18歳未満まで」が対象なので、
「では、中高生の利用は?」という点に行き着くのです。
現在、例えば羽村市の児童館は誰が見ても、小学生対象。

調布市のCAPSには大変、興味を持っていたのです。

実際、訪れてみたら、、なんと昨日は100名以上が
活動をしている、ところでした。

ダンスを踊ったり、(ダンス大会がまじかだそう)
音楽スタジオ(レコーディングもできる!)では練習に励んでいたり、
クラフトルームでは女子高校生が何やら、作っているところ。

スポーツエリアでは、バスケを楽しんでいる学生も。

それぞれが、各々の活動に熱心に取り組んでいました。
それも、のびのびとても自由に、楽しく。
利用者は年々伸びていて、ちなみに、平成22年度は
中学生が12,401名、高校生は20,304名。
そのほか、566名で、33,271名!

料金はもちろん、無料。
・居場所つくり
・活場所つくり
・生場所つくり、  3つの「いばしょ」つくりがコンセプト。

現在は専門性をもったスタッフが継続的に運営するために
NPO法人に委託されています。

事業としては、ダンス、クラフト、スポーツ、パソコン、
音楽、相談、各種イベントが行われています。

CAPSを利用するには
  ・人に迷惑をかけない
  ・法律を守る
  ・元気に挨拶をする
この3つの約束を守れば、あとは自由!!

のびのび~活動できるわけです。
入館管理も「CAPSカード」をリーダーに通せば、OK。

気になる事業費・・・22年度予算で「8665万4千円」
ちなみに今年度予算(当初)は8907万3千円です・・・
ちょっとため息が出てしまった・・・

でも、実際に視察して、中高生が安心して、自分たちの
居場所として利用できる施設、ほしいなあ・・・羽村市にも!と
思わざるを得ません。

視察していたときも、「いま、100名近くがここで
活動しています」
夏休みとはいえ、平日の午後14時!

西調布という、調布市の中では西のはずれに位置しているのに
これだけの中高生が「わざわざ」やってくるのです。
いま、東方面にも同様の施設をつくる検討をしている、というのも
理解できます。

「高校生くらいになると、駅の近く、とか
かまってほしくない、ということからあまり、公共施設を
使わない」というご意見をかつて頂いたことがありましたが、
CAPSにいたっては「全く、そのご意見、当てはまりません」
でした。


さて、次に訪れたのは
「子ども発達支援センター スクッピー」
味の素スタジオの近くにあります。

通園事業、発達支援事業、相談事業を行っています。

通園事業は専門的支援を必要とする3歳から5歳児が
通園療育をおこなっています。
全4クラスあり、現在、定員40名で運営。
待機児がでないか、「はらはら」している状態だそうです。

発達支援事業は個別指導、グループ指導が行われ、親子参加のもの、
子どものみで参加するメニューが5つ用意されています。

館内をみても、心が癒される・・・というか
子どもがほっとできる、親もほっとできる設えになっていて、
壁紙ひとつにしても、大変に心理学的に研究された
ものということがわかりました。

遊具もカラフルで、また、機能的にも「いいんだろうなあ・・・」と
いうものばかり。
「見た目にはわからないかもしれないけれど、高価なんですよ」と
笑いながら、園長先生が説明してくださいました。

「子どもたちが地域で、家庭で、のびのびと遊び、
学び、育つことができるように・・・」という
想いが一杯詰まった施設。

発達支援事業の在り方を、改めて、学ぶことができました。

人口、そして、財政規模が羽村市と全然異なる、といえば
それまでかもしれませんけど。
(ちなみに年間予算733億円余ということ!)

そっくりそのまま、真似をするのではなく、いいところを学び、
羽村ならではのやり方で、頑張ってみたらどうなの?と
考えてみた、雨の帰り道でした。