注意書きという以上すぐに注意するべき点が解らなければ意味が無い。
しかし、最近の注意書きはやたらと細かく、あれもこれもと入れるので注意書きが小さな文字で
ずらーっと書かれていたりする。
アメリカで、レンジで犬を乾かした人に対して高額な賠償命令がでた事はその当時の
日本では「幾らなんでもねぇ」と揶揄されたものだが、今や日本の消費者もクレームを
入れる時に「どこにそんなこと書いてあるんだ」というのがモンスターの常套句となった。
なので何でもかんでも書いておかなければならないようである。
昔は常識と良識があったもんだけれど、最近は違うようだ。この良識が日本人たる所以であり
しとやかさ、江戸ゆずり(電車などで、隙間をつめてもう一人座れるようにする)これが、大人への
階段だったのだが、今どきは若者が電車でバスで我が物顔で徒党を組み老人がいようが
お構いなしだ。以前に、バス一台が学生のある一組でいっぱいになっていて、傘などを振り回して
遊んでいた。私はその傘を掴んだ。そして振り上げていた傘を下に降ろさせた事もある。
しかも、優先席付近でお年寄りがいるのにそういうことをするので、「君はどこのなんていう学校の
何年性なのか」と聞いたら、バツが悪そうに俯いた。
多分なぜそうされたのかは理解していないようだったのだったが、バスも静かになったしとりあえずは
いいかなと思ったのでそこで辞めておいた。
常識とかモラルは時代によって変わるものである。しかし変えてはいけないものもあるのだと
私は思うのだ。