コナミ(美奈子)にビンタされて、連絡も取れなくなってしまった。
美奈子が告ってくれて始まった交際だけど、私も同じ思いだった。
恋愛というけれど恋ではなくて愛していた事に改めて気が付いた。
などと書くとその優柔不断さが原因だと言われるだろうけれど、
ガラス細工を扱うように大切にしてきたのでした。
ただ、仕事を優先しなければならないので、会う時間は不規則な深夜で
あり、本当に申し訳ないと思い、もし美奈子が普通の会社員に気持ちが
傾くならば、それはふられても仕方がないような気もした。ただ、
交際していた事は多々あったが(嘘だと思うでしょ)
ふられるのは初めてで(という事を書くか?)どうしていいのか、悩んだ。
どうすればいいのでしょうね?という事を書くところが駄目なんでしょう
けれど、失った後に気が付いているところが、鈍感なんですが、
運命の赤い糸を感じた唯一の女性だった。略奪愛なんていう言葉もあるが
私は 美奈子が好きな生き方を選択するならばそれはふられたとしても
我慢するのが男だろうと考えていた。理性ではそういうふうに考えたが
本当の気持ちは当然違った。途方に暮れたと書けば一番近いのかもしれない。
こんなに心を揺さぶった女性は美奈子だけだったのに、しかし、
深夜にしか会えないし、仕事が伸びているさなかの事で、フリーランス
である以上は、撮影がない日が少なければ少ないほど良いので、
言葉では「愛している」といったとしても、愛する人とのデートの時間位
なんとかして作るべきだったのかもしれない。
一度だけでも良いので、ちゃんと謝っておきたかった。
それでも美奈子が NOといえばそれは仕方がないことだと思える。
と考えたり、いやびんたされたのだから、あまりしつこくするのも
どうかと思ったりもした。
そもそも、女性で年下なので単に軽いノリで・・なんていうことも
考えたが、やはり私が本当なら口説き落とすべきであり、美奈子が
声をかけてくれた事は、結構勇気のいる行動だと思えた。
そして声をかけてくれたからこそ お付き合いできていたのになぁ~
美奈子は 気立ても良くて可愛くて・・・私にはもったいない位の
女の子だった。その優しさや思いやりに、結果的に私が甘えてしまった
のだろう。