なんだかんだで、仕事が増えてきて、そうすると機材だのを買い足す羽目になる。
ウェハーのライトバンク(と言ってもわからないかもしれないけれど)長方形の黒いボックス
ライト、これは中心から四角形を作るために竹のパイプが中で四方向に伸びていて、それを
組み立てると出来上がり。これなんて、銀色の布で裏が黒い物とつっぱり棒、それに白い
ディフューザーがついたものなのだが、その布と棒だけでなんと10万以上するのである。
これを、買ってみたり、電源を追加したり、働けど働けど我が暮らし楽にならずという感じだ。
最初は、レンズなどはヨドバシの卸部というところから買っていたのだが、どうせ買うならと
カメラの問屋さんと契約してみた。最初は2次問屋だったが、届けてくれるのは良いとしても
どの業界でもそうであるように中間マージンをとるので価格は高い。なので、いわゆる4大問屋の
内ひとつを除いてで、これは建前は富士以外も扱うが基本的には富士写真フィルムの独占的な販
売を行っていたのだ。それはともかくとして、個人のお店で?こういう一時問屋と取引ができるのは
業界ではとても稀なことだそうだ。(通常はうん千万の保証金を支払うそうだ)
そこから仕入れをすれば、もっと安く買うことができたし、最終的にはカメラ等を頼まれれば
お客さんに販売もした。そう言う問屋を利用する以上販売量も半端ではない数量があった。
コダックが日本はこの問屋が富士系なので販路ができないと訴えたことがあった。
実はそれは正解なのだが、日本人はやはり何と言っても何が何でも富士が好きなので
コダックの主張は受け入れられなかったという経緯がある。
個人的に言えば、フィルムの単体性能はコニカが一番であり、その次にコダック、最後が
富士フィルムだと思う。ただ現像所をコニカはもたなかったために、その性能の良さは、
かわいそうに発揮できていなかったのだ。
コダックの人も結構いろんなサポートやおまけをしてくれたので、ネガフィルムのブローニーは
コダックを大量に使っていたが、残念ながら220のブロニーフィルムがなかったので、
最終的には富士のNSPだったか?に切り替えてしまったが、プリントはあのイマジカに
任せていた。型物は数年間で激増してくれた。三脚で撮影していたのは1年位で、
私は生まれつきの障害のせいか、眼球の位置が左右で異なるために、あせると水平線が
傾く癖がああった。これは悩みの種だったのだが、IPPFというプロ向けの機材を展示する
展示会に招待されたのでその時にアートスタンドというスタジオ用のスタンドを見た瞬間
これだ!と思って購入した。このSHOWに背後毎回顔を出していたが、行く度に知り合いが
増えていったのだ。欲しいものが或るとお金がないのに買ってしまっていた。
腕がないので、機材で誤魔化していたともいえるが、高いものにはそれなりの理由がある
ということがよくわかってきた。
続く けれどなんだかつまらないね