どうしても シャッターを切れないことがプライベートではあるが
1度だけあった。それは私と結婚を約した女性のいわゆるデスマスクだった
子宮頸がんと脳にも転移していて、幸い苦しむことも痛みを我慢することも
少ない位置に転移していた。それでも モルヒネのようなものを入れていたと
思うのだが 個室に入れてあったので仕事あがりとか、変則的な時間に、
殆ど毎日顔を出すようにしていた。天才外科医とコンタクトをとって本来は
予約待ちだらけなのを頼み込んで、その先生がオペをするという前日に
体調が急変して天に旅立った。元気で明るくて気配りも出来て。。
20代で旅立った。だから シャッターを押したら認めなければならないと
だから 生前に写した明るい笑顔があるので それでいいと
ただ 愛していたから最後まで と考えて1枚だけ写したけれど。