原発反対というけれど1

世界で唯一の被爆国である日本。原爆の資料館をみればナチスのアウシュビッツと同じように正視できない或いは言葉にできないむごさを感じた人は多いと思う。もちろん、兵器として利用された場合の事ではあるが、原子力反対という大きなのろしの下で、いつのまにかこんなに原発が増えていたとは驚きだ。
確か電気のＣＭも原子力発電についての表記は国民感情に照らして慎重に、直接的な表現を避けるなどの規定があったはず。
素直に信じていたらとんでもなかった事が今改めてわかる。裏を返せば、大義名分のしたで、地元への利権を武器に密かに着々と原子力発電を増やしてきたのだろう。
ところで、そういう経緯や安全性を疑問視する事は当然だが、では全てを廃炉したとして、安定した電力が得られる方策がなければ、生活に支障をきたすという現実には、反原発の声の中で、仮に主張が通ったその後について決定打はなさそうだ。