記憶していない事は後から調べるか否か?事実を知りたいという思いと、記憶が
とんだという状態は人間の防御反応のひとつであってあえて探らないという二つの
選択肢がるように思う。真実の闇に迫る!なーんていうけれど、闇という以上
むやみに知らないほうがいいのかも?と考えたし、救急車で運ばれた事を知っている
最初の病院のリハビリスタッフは、顔から血を流していた事と警察がひき逃げ事件と
して捜査したことしか教えてくれなかった。だけどその後どうなったのかは知らない
とのことだったし、実際に警官が聞き取りに直接私に会いに来たことはなく、事件性は
ないんだろうなぁ~と漠然と結論付けていた。
当初は左目が見えにくくて、また鼻のあたりに違和感があったが、それは意識障害が
あった期間のことなので なんとも言い難い。
この期間のことを一言でいえば「疲れたので眠りたい」の一言に集約される。
男のリハスタッフT君が転院が決まったころにちらりと話してくれたこと。
ほかにいつのころか女のリハスタッフの二人体制になった。仮にIさんとしておく
写真が好きなのだそうで、リハビリをしながら写真の話をすることが多かった。
このリハスタッフは小さなお子さんがいるので、ホンとはIさんじゃないのだが
制服を作った時に入れた名前が見えるように名札のバッチを付けていたので、
おおざっぱと言ったら失礼かもしれないが、細かいことは気にしないのか?
私の意識障害がもどりかかりつつあるときに、ぽつんと
ー今日はちゃんとリハビリできましたと いっていた。写真の話をしてばかり
していたけれど、これもSTがいないので言語能力を調べていたのかもしれない。
この病院はあまり大きな病院ではないが、雑誌などの特定の病気に対する執刀数
完治率などスコアが高く結構有名な脳関連の専門性の高い病院だったらしい。
転院の日、このお二人が別々に来てくれてIさんと握手してT君は励ましの言葉を
かけてくれた。生涯忘れえぬ事となるだろう。
ところで意識障害を連発するのには、実に情けない理由がある。
突然いわば失踪した私なのだが、それまで週5日来ていたヘルパーさんが
来てくれた時に、誰なのかがどうしても判らなくて帰りしなに
ー失礼ですがどちら様ですか と聞いてしまったから。
こういうことを聞くことは普段はあり得ないし、本当に申し訳ないなと思う限り。
もっとも2回目はちゃんとわかったけれど(当たり前かぁ)
このブログもこの際放棄しようかと思ったのだが、今の悩みの一つに短期記憶の
スパンに障害があるようで直近の事が思い出せないので、そこはごめんなさい