昔のと言っても昭和の作家は モンブランの万年筆に何とか堂でつくる
名前入りで かつ緑色の罫線の原稿用紙を使っていた。
これが文士たる必須条件みたいなものだ。気に入らないとくちゃくちゃポイというのも
文士の条件だとおもうでしょう。これは、実はあまりないのだ。
イメージなのだ。あくまでも。井上ひさしは、昔は清書する前に鉛筆で下書きを
書いていた。井上靖は 直しの直しでごちゃごちゃ状態。あと、達筆すぎて
字が普通の人では読めない作家がいて 専属の読み手がいて原稿を読み解いていた
話も有名。北杜夫氏は、すごーく小さな文字を書くので、原稿用紙の枡が大きく見える
こういう比較をしてみると 結構面白いんですが・・・。今じゃパソコンかもしれない
村上龍はリンゴちゃんで原稿書いていた。
阿川弘之は(南蛮阿呆列車などの著作がある)や辻邦夫は実に奇麗な文字を書いている
私は中学の頃に おねだりしてモンブランの万年筆を買ってもらった。この万年筆で
書いた物は 不思議と活字になっていたので縁起が良かったんだけど、確か
ペン先が駄目になって 取り替えてからは活躍しなくなった。