たまたまカルガモの引っ越しの一部始終をある番組でやっていた。
5羽の雛のうち2羽はなんなくセーフ、残りの3羽のうち1羽が 用水提から抜け出せず、
ようやく出てきたときには精魂尽き果てた状態だった。
雛は雛ゆえに水を弾く毛でおおわれているが、この雛は水にもまれた時間が長く羽毛のワックス効果が
なくなっていて、せっかくたどり着いた水のない場所であおむけにひっくりかえっていた。
私は鳥をいろいろ買っていたけれど、あおむけになること、羽毛が態をなさない状態だと、雛の体温が
維持できず・・多分・・。
この時カラスがこの雛を狙って攫っていった。自然の理ではあるものの、番組キャプションも同じ
事を流していた。曰く「自然のままで云々」やっと親のところに集まった4匹でほっとしたのもつかの間
野良猫が一羽を攫って行った。
人間とは勝手なもので、こういうシーンを見ると心が痛むのだが、一方で焼肉とか焼き鳥焼き魚を
食べていないというわけではなく言うまでもなく矛盾している。
それに どこかの河川敷で撮影をしていたのなら 助けてやってもいいんじゃないか?とも思う
助けてあげるのだって自然に逆らうとはいえないし ドキュメンタリーとしてそれはそれで成立する
ゲインアップして懐中電灯で撮影をつづけた彼らはきっと「いいえが撮れました」というだろう。
ふと自殺した ピゅリュツアー賞を受賞したフォトフラファーの 禿たかと子供を思いだす。
撮影の意図は 死期をうかがうハゲタカを少女 戦争の惨さを表したかったんだろう。
ところが この若いフォトグラファーに対して バッシングがおきて自殺に追い込んだのだ。
過去のピリュッアー賞受賞作品の中には 完全にやらせのものがあるのに。
サイゴン陥落だったか 幼子を抱いて逃げてくる女性の手には100ドル紙幣があったり?
命からがら逃げてきた女性がなぜ100ドル紙幣をもっているのかという疑問を突き付ける手段や
時期はもうない。