ピントの合い方は書いたとおりだが、あくまでもレンズを水平にした時の
ものです。そして被写界深度は絞りによるピントの合う幅と考えます。
ですので、例えばカメラを水平から下に下げることで、同じ絞りでも
ピントの合う(合って見える)位置を変えることができます。
今の一眼のレンズにあるかどうかわかりませんが、昔はちゃんとレンズに
絞りの変化に伴うピントの合う幅を示す線が刻まれていました。
戦場カメラマン等は、広角レンズで絞りをF11にして28mmレンズを使い
レンズ上でF11にした時に3m~∞(無限)に合うようにしていて、ファインダーを
覗かなくても被写界深度でカバーするという位置にレンズのピントリングを
動かしておいたのです。昔の戦場カメラマンは、広角勝負でしたので、
兵士と共に最前線にいたそうです。ヘルメットに被弾しているのに果敢にも
戦場を去らなかった一ノ瀬泰造というカメラマンの本が個人的に好きでした
22歳くらいで 行方不明、8年経ってゲリラに殺されたことがわかったそうです
著書「地雷を踏んだらサヨウナラ」フリーで組織に属せず、ピュリッツァー賞を
受賞しています。