★サンリツ服部美術館 サイト
『数寄のデザイン』 ※3月8日(日)まで
同じ青春18きっぷの期間内に2度も諏訪を訪れたのは10年ぶり。
デザインとしての茶道具の“数寄”とは何か?という切り口での展覧会。
序章は「茶道具」いろいろ。
江月宗玩の一行書から志野の矢筈口水指、瀬戸肩衝茶入「林」に記三の銘がある「紹鴎黒小棗」などの、
まずは茶道具を一通り。
第1章 かたち・文様 用と美
西村道仁作と伝わるいたら貝の環付が印象的な姥口釜、よかったなぁ。
そして瀬戸肩衝茶入「木津屋」。付属する9枚の仕覆すべてが三角形に並んでいて圧巻。
ほー。鎌倉間道もあったのかぁ。
番付とそこに紹介されている香合も興味深い。
織部の四方蓋物の器は製作当時の流行だったとか。
第2章 見立て 日用品から茶道具へ
南蛮芋頭水指。根来茶器といったお馴染みのものが並ぶ。
第3章 好み 個性を映す意匠
唐物茄子入茶入「紹鴎茄子」、余三銘の紹鴎黒大棗に利休黒棗、茶杓は好みそのもの。紹鴎に少庵、宗旦に覚々斎。
久しぶりに黄瀬戸立鼓花入を観た。これ、好きだなぁ。
中央の独立ケースの一つには本阿弥光悦作の赤楽茶碗「障子」。昨夏もみたねぇ。
建物内のライトではなく、縁側に面した畳の上で自然光にすかして、釉薬が透けて見えるところを観たいもんだ。
茶室風展示ケース。曳舟文釜がよかった・環付は俵? 後から展示リストを観たら、大西浄清作だった。ナルホド。
帰りにショップで中務さんの絵葉書を買った。帰って、三十六歌仙図展の図録に挟み込んだ。
★サンリツ服部美術館バックナンバーリスト
2019年12月 『やまとうた 三十一文字で綴る和の情景』 →こちら
2019年8月 『茶人に愛された数々の名碗』→こちら
2018年12月 『大名茶人の系譜 古田織部・小堀遠州・片桐石州』→こちら
2017年1月 『やきもの色事典』→こちら
2016年8月 『服部一郎没後30年 特別企画展 禅宗と茶の湯の美』(後期)→こちら
2016年7月 『服部一郎没後30年 特別企画展 禅宗と茶の湯の美』(前期)→こちら
2014年12月 『茶入 もう一つの美術史』→こちら
2013年12月 『名物裂を探る 織り込まれた歴史と美』→こちら
2013年7月 『渡来の茶道具 唐物・高麗物・南蛮物』→こちら
2012年3月『桃山・江戸時代の茶陶-和物と海外陶磁の競演』→こちら
2011年9月『江戸時代の絵画と茶~ゆかりの人々からたどる江戸の「現代アート」』→こちら
2010年10月『茶の湯の名品』→こちら
2010年1月『茶道具取り合わせ 茶の湯の春』→こちら
2009年12月『名碗のかたち』→こちら
2008年8月『茶入の美 -小壺が「茶入」になるとき』→こちら
2008年1月『「床(とこ)」に咲く美 花入と掛物 荘厳から侘びへ』→こちら
2007年8月『茶の湯とやきもの -器が「茶道具」になるとき-』→こちら
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