Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

無鄰庵

2018年10月30日 06時59分29秒 | 茶道具以外の展覧会
野村美術館から琵琶湖疎水の恩恵を受けた水路を辿って、琵琶湖疎水記念館に至った。

疎水とインクラインの終点の船着き場跡を眺めていると、
「もう一つの恩恵も見物したいなぁ」という気持ちがわき上がってきた。

東山地区には明治時代の政界・財界の方々がこぞって別荘を構え、疎水から引き込んだ水を利用して、すばらしい日本庭園を造った。

碧雲荘の庭園も有名だけど、非公開。ほぼ全ての庭園が非公開。

その中で唯一公開されているのが、無鄰庵

山縣有朋さんの別荘ですねぇ。

たしか、通年で公開されていた。
(しかし先日、京都の秋の非公開文化財特別公開のお知らせを眺めていて、無鄰庵が入っていたので、「あれ?」と思った。

それが頭にあったので、ダメ元でこわごわ、角を曲がる。


気が遠くなりな長い塀~

最初の認識が正解で、ちゃんと開いていた。
特別公開中(11月1日~10日)は、山縣有朋ゆかりの品々が公開されるらしい~

てなことで、410円を払って、いざ!参る。

秘密の入り口みたい。(茶道でよく見ているのに、なぜかワクワク~)


門をくぐれば、もうそこは別世界だった


久々に感動したわぁ

思わず、「山縣有朋さん、ありがとう!」と呟いちゃった。

もうそこからは撮影に夢中。





少し早いけど、紅葉も。

ピークシーズンなら、どんなにかステキだろう。

苔の緑を「美しい」と思ったのは初めてかも。


庭園の奥から振り返ってもいい。


戻ってきて、建物の中も見物。


坪庭も広~い。


洋館へも足を延ばした。入り口は蔵みたいだった。


なぜか格天井。


2階は山縣有朋が伊藤博文や小村寿太郎らと日露開戦について話し合ったお部屋とのこと。
(密談はもう茶室じゃないのねぇ)

窓枠から見える景色も絵画のよう。


洋館の隣には茶室もあって、着物の方々が何かをやっていらしたので、あまりしげしげとは見ず。

母屋?に戻り、しばし玄関で景色に見とれた。


「さぁ、そろそろ行くかぁ~」と靴脱ぎ石に揃えておいたスニーカーを履こうと持ち上げたところ、
後ろに白人の外国人観光客の女性が「Wao~ ※★☆~」と反応してる。

手にはカメラ(てかスマホ)。

あ、私がここに靴を置いていたから撮影の邪魔になってしまったんだぁ~

と思い、Sorry! Sorry! と恐縮しながら、謝った。

そうしたら、私が謝ったことに少し驚いた女性は、スマホをいじって、ある写真を見せてくれた。



↑この手前の石に私のスニーカーがちょこんと揃えてある写真だった。

9月の旅でスニーカーの先に穴があいてしまったので、←歩きすぎ~
旅から戻って、新しく買ったばかりのスニーカー。

お金ないから、スーパーで買った安物で、色が薄い茶色というかビミョーな色合いなんだけど、
それが不思議なことに日本庭園にマッチしていて。

実際はあんましないけど、外国人からみたジャパニーズ・スニーカーみたいな? サイズも小さいし、置き方がきちんと揃えてあって、そても日本的~ みたいな?

女性が「Gooでしょ、これ」という感じで、にっこり笑った。

はぁ。外国人の感性って、ほー。

と感心したのだった。

☆今更、自分で撮れなくて

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