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リニューアル・オープン記念展Ⅲ『美を結ぶ。美をひらく。美の交流が生んだ6つの物語』 ※2月28日(日)まで
1月6日(水)の午前中に訪れたと思いつつ4階に上がったら、そこそこ見学者が。
(さすがですね)
まずはポスターにもなっている伊万里の壺と藍色ガラスのちろりが出迎えてくれた。
伊万里の壺は他所でも見ることができるが、藍色ちろりはサントリーならではの逸品。
水を大切にする社風を代表するような。
なんか、ホッとする。
そして、江戸時代にヨーロッパに輸出された伊万里焼の大物の数々。
やはり、「水」に関係するものが。
なんていうのかな、壺のようで下部に蛇口があり、三本脚がついている。
「脚」の部分は扇子をもって踊る日本の男女が左右にいる。
「和」のテイストを持った西洋風の水柱?
ヨーロッパテイストにクラクラしてきたところで、鍋島焼へ。
幕府へ献上するのきちっと正確な造り、やっぱいいなぁ。
(今、波左間焼の工房を舞台にしたコミックを読んでいるのだけど、
鍋島のノウハウが受け継がれているのなかなぁと思った。
波左間焼、友人に連れて行ってもらったなぁ。
ちゃんと見たけど、もっとちゃんと見ればよかった)
さらに進めば染物の型紙が。型紙だけど美しい。
柿渋の型紙~といえば、小紋を連想してしまうのだけど、今回は紅型の型紙。
きれいだなぁ。
←こういう演出もステキ。
階段を下りて3階へ。
憧れの和ガラス。
藍色ちろりと肩を並べる蝙蝠のうつわも360度からぐるっと鑑賞できた。
薩摩切子もステキ。
以前、薩摩切子の展覧会を観たけど、こういう風にまとめて鑑賞できるのがサン美のいいところ。
リニューアルで動線が変わったなぁと思いつつ、浮世絵ゾーン。
江戸時代の浮世絵はトーハクほかでよく鑑賞するけど、こちらは明治時代になってからの浮世絵が興味深い。
遠近法も取り入れているのか、不思議な魅力。
そして、仕上げはガレ。
日本に来なかったけど、日本にリスペクトしていたガレ。
見るたびに味わいが増してくる、ような?
気がつけば、もう出口。
事前予約も入場規制もしていないけど、ほどよく人が少なくて密になることなく、
美術品を楽しめた。
今、「不要不急な外出は控えてください」と政府がやたらと呼び掛けているけれど、
「美術館で美術品を鑑賞することは不要不急ですか?」と聞きたくなる。
私にとっては必要だし、期限があるから不急というわけにもいかない。
その代わり、電車も混みそうな都心部分は乗らずに歩く。
まっすぐ美術館へ。
今回はちょっと早く着き過ぎたので、珈琲飲んだけど、
鑑賞が終わったら、またてくてく歩いてから電車に乗って、寄り道しないで真っ直ぐ帰宅。
昼食は自宅で食べた。
たぶん、飛沫を浴びないことが予防感染には大事ということなんだよね?
だから、1人で静かに美術鑑賞する自由は奪わないでほしいな。
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