昨年の3月13日に右足の変形性股関節症の手術をしました。
去年の今頃は、葉桜を見る余裕もなく ロボットの様な右足を脳の意志力で動かしているような不自然さを感じながらも、杖を突いて朝の散歩をしました。
入院中に 若い看護師に悪意からではなく「左足も手術するんでしょう?カルテに書いてありますよ」と言われ ひどく悲しかったことなどを思い出しながら、これで両足手術したら、もっと不自然にロボット歩きするのかな?などと悲観的なことを考えながら 懸命に歩いていました。
そんな時、たしかNHKで 高名な股関節症のお医者様が(モデル歩き)を勧めておられました。あ、理にかなっている!と早速取り入れました。すると歩きがスムーズで 歩行に弾みが出ました。
術後の生活の知らなかったこと、深く勉強していなかったことの多さに気づかされました。同病の方の術後の様子を積極的に知ることが大切と つくづく思いました。
うっかりと、ドスンとお尻を乱暴に椅子に落としてはヒヤッとし、薄くなった右尻だけにあてる小さな座布団を何枚も作りました。こんなことも、過去の子育て中に知った手仕事があればこその小さな楽しさでした。
治っていく過程なのか、 痛みは まだ不意に様々な形で現われます。でも、術前のあの激しい痛みは皆無。
あれ、なんで?といった突然の前触れなしの あちらこちらの軽い痛み。長く歩けばジーンと重くなってくる足。
でも、もうロボットの足という感覚は消えています。前はベットから起きるとき、柵を持ち 立てるかな?という不安と右足のかばいがありました。今は 考えることなく自然に立ち上がります。全てに、脳からの指令といった意志の頑張りをする必要がなくなりました。短い歩きなら、杖は使わない方が楽に歩けるようになりました。
ようやく「痛いのなら 手術をしたら?」と勧められる 人工股関節 2年生になりました。
晩春は庭の花盛りです。 裏庭の山吹、シャガ、そして白雪芥子。名前がいいね。