もしかしたら、今まで私が観た映画のうちで、一番怖い映画だったかも・・・。107分。
どこが「HAPPY END」やねん。
ラストも、全く音、音楽なし。 そう 音のない字幕が流れ 観客は唖然として、終幕を迎えただけ。でも、それが相応しい映画でした。
『I☆ JAPAN』と書かれたTシャツを着た13歳の小柄な少女。小学生で、友人に睡眠薬を飲ませ殺人未遂、中学生で母親に抑鬱剤を飲ませ続け殺した。誰も疑わないの?ばれないのも怖い。少女の そのゆがんだ智恵の廻り方が、こわーい。
85歳になった車いすの祖父。介護が必要になった妻を、殺したと言ってたね。この祖父も自殺願望が強くって、失敗し、ラストには、13歳の少女に頼んで海に・・・。海の中に車いすごと入っていく祖父をスマホで撮る少女・・・・あわてて海に走る父親と叔母の姿で終わったラスト。 裕福だけど、複雑な家族形態、信じられない位 恐ろしい話。そのヒントが、日本の少女の母親への毒盛事件とは・・。辛いね。日本人の心の闇・歪みが・・。
巨匠と呼ばれるミヒャエル・ハネケ監督・脚本。ドイツ出身の75歳。
生活の中に、メールやスマートフォン、カラオケが当たり前のようにある現代社会。みんなが一人ぼっちの心遠い遠い家族関係を描いた映画でした。ハリウッド流の世界へ配信といった軽みや意気込みではなく、フランス国内の複雑な家族、人種問題が心に重くのしかかってきた、非常に考えさせられる怖い映画でした。
映画の舞台のカレーという都市は、英と仏をつなぐドーバー海峡(仏から言うとカレー海峡)にあり 難民が最も多い街だという。この街を監督が選んだのには、きっと意味があると思いますが、なにせ私は、知識不足で・・・。世界を知らずに、考えずにボヤっと生きてきましたが、こうして映画が目を覚まさせてくれます!
老いての学びには、映画って いいね。
読書仲間だったT様と映画館でバッタリ! 彼女は、これから観るところ・・。元気そうで、良かった良かった。 相変わらずオシャレでしたよ。少しおしゃべりして、戻って おいでー 皆 待ってるよ!と伝えましたが・・。
箕面にキルトアート工房が・・。
お久しぶりの 画・詩の「米倉健史展」が、デパートで開かれていました。ファンの老年女性たち 多かったね。
北海道展も開かれていて、GIへのおみやげは、ハンバーグとチョコアイスにしました。
ようやくラッパ水仙が、咲いてくれました。春が来たね!