本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
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大河ドラマ「江」の歴史捜査15:秀次は酔っ払い?

2011年04月25日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 先週の大河ドラマ「江」は秀吉を許せない気持ちが最高潮に達した江が秀吉を責めているうちにハグをして「大嘘の中に真あり」と秀吉を許してしまう(?)という何とも訳の分らないお話でした。
 しょせんドラマですので脚本家・演出家の好きなように描いてよいのですが、ご覧になった方はくれぐれもこの話を史実と受取らないようにお願いいたします。

 さて、今回の放送で私が気になったのは秀吉のおいの秀次です。昼間から酔っ払って登場してきました。いかにも出来の悪い甥っ子という描き方です。これは、その後、秀吉から関白職を譲られたにもかかわらず切腹させられた話の伏線となるのでしょう。出来が悪いから切腹させられるようなことをした、という通説肯定のストーリーが用意されているのだと思います。
 でも、これは本当でしょうか?
 イエズス会宣教師のフロイスは『日本史』に次のように書いています。
 この若者(秀次)は伯父(秀吉)とはまったく異なって、万人から愛される性格の持ち主であった。特に禁欲を保ち、野心家ではなかった。
 また、イエズス会に対して大変好意的だったことも書かれています。
完訳フロイス日本史〈4〉秀吉の天下統一と高山右近の追放―豊臣秀吉編(1) (中公文庫)
ルイス フロイス
中央公論新社


 明智光秀、千利休、関白秀次。この三人の死はいずれも個人的な理由とされていますが、そうではなく極めて政治的な理由だった、しかも一本の線で結ばれているというのが私が現在捜査中の歴史の真相です。これまでに見出した証拠(信憑性ある史料の記事)で徐々に蓋然性が高まってきています。決定的な証拠が見付かれば一気に全貌解明へと進めるのですが・・・・
 ★ 本能寺の変は三面記事?!
 ★ 関白秀次切腹事件の捜査開始

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