本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
通説・俗説・虚説に惑わされない「真実」の世界を探究します。

大河ドラマ「江」の歴史捜査10:勝家・市の死

2011年03月20日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 東日本大地震から10日。死者・行方不明者が2万人を越え、被災地ではご苦難がまだまだ続いている過酷な状況です。今は一人でも多くの方のご無事が確認できることをお祈りするばかりです。
 そのような状況下で大河ドラマ「江」が先週1回放映を中止し、本日再開されました。地震以外のお話をするのは不謹慎かもしれないと危惧しますが、歴史の真実を追う私の使命に鑑みてお許しをいただきたいと思います。

 本日の放送内容は柴田勝家が羽柴秀吉に攻められて北の庄で滅亡するお話でした。勝家と再婚したお市の方にとっては小谷城での浅井長政滅亡に続く2度目の辛い経験でした。お市の方は娘3人を逃し、自分は勝家と自害して果てました。
 そのお市の方が娘達に最後の言葉をかける場面がありましたが、江に対しては浅井長政の言葉をひいて「江、そなたは希望ぞ」と声を振り絞って言いました。
 これは脚本家の創作であって史実ではありません。でも、思わず現下の日本の状況を思い、これこそ脚本家が世に主張したかった価値ある一言と思いました。どんな過酷な状況でも希望を捨てずに持ち続けること!中島みゆきさんの「時代」という歌が頭に浮かびました。ピンチにあった私を勇気付けてくれた思い出深い曲です。
 ★ ラジオ井戸端会議出演

 正に私たちは今、「希望」という言葉をたくさん発信すべきように思います。
 本日、福島原発に放水した東京消防庁の隊長さん方の会見をテレビでご覧になったことと思います。放射能汚染の危険を顧みず、使命を果たした隊員とそのご家族を慮っての隊長さんのお言葉には胸を打たれました。正に「皆さんは私たちの希望」。隊長さんのお一人が奥様に「使命を果たしに行く」というメールを出したところ、奥様の返信はただ一言「日本の救世主になってください!」とのことです。素晴らしい!
 これからの私たちの合言葉を「そなたは希望ぞ」にしませんか。

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本能寺の変 四二七年目の真実
明智 憲三郎
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4 コメント

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希望 (フロイス・2)
2011-03-21 12:08:01
昨日、日曜礼拝に行きました。 こういうことにはあまり参加しないのですが、縁あって、そして震災以来、僕が勝手にお名前を拝借しているルイス・フロイスならこの試練のときに何を語ってくれるだろうか、などと考えていたこともあり参加となりました。 そこでの詳細は省きますが、その礼拝の終わりを見事に締めくくった御言葉を紹介します。 「わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。 それは平和の計画であって、災いの計画ではない。 将来と希望を与えるものである。」(エレミヤ書 29.11)

10日ぶり(!)に救助された少年が「将来は警察官になりたい」と語ったというニュースを見ました。 「そなたは希望ぞ!」という言葉そのままのようです。
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日本の言葉 (明智憲三郎)
2011-03-21 21:16:31
 フロイス・2様からはキリストの言葉を教えていただきました。ありがとうございます。
 日本には、こういった時に相応しい言葉がいろいろあるように思います。
 ・災い転じて福と成す
 ・人間馬事塞翁が馬
 ・転んでもただでは起きない
 ・損して得取れ
 中国から伝わった東アジア圏に共通する言葉なのでしょうか?
 いずれにせよ、悪い状況に気持ちが負けることなく、希望を持ってがんばれということですね。
 
 
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希望すること (フロイス・2)
2011-03-22 15:08:13
苦しいときこそ希望が生きる力となる、この認識は人類共通ですね。 そして現下の日本が本当に希望していること、それが明智さんの御著書でもこのブログでも何度も紹介されていたことに気がつきました。

「国々は猶のどかなるところ」
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ときは今あめが下なる弥生かな (明智憲三郎)
2011-03-22 21:00:08
 そうですね。光秀が愛宕百韻に詠み込んだ祈願をいま正に実感いたします。

 今は豪雨にたたかれているような苦難に立たされている三月だ。
 でも月が変わって四月になれば、この苦難から脱したい。
 そして、国中がのどかだった頃のような平和・安寧の世に戻したい。

【愛宕百韻】
 発句 ときは今 あめが下なる五月かな
 挙句 国々は 猶のどかなる頃
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