昨日は杉並区からの要請を受けて、南相馬市への視察旅行に参加をしてきました。
1泊2日の予定で翌日は石巻市に行く予定でしたが、
既に個人的に行っているので、これには不参加となりました。
杉並区の事務局と区議会議員で総勢50名弱のバスツアーとなりました。
南相馬市の市役所は一見すると被害も少なく、皆さんお忙しそうに業務をしていらっしゃいましたが、
市役所から海岸沿いにバスで行くと、
農村地帯の平野部にはかなりの広範囲で津波が押し寄せた跡がはっきりと残っていました。
これまで石巻と陸前高田を見てきた私にとっては、
地形の違いによる津波の影響の違いが見て取れました。
既に震災直後の混乱は無く、積み上げられた瓦礫の撤去は今後自治体に任されることでしたが、
海岸から2キロ以上離れた陸地まで流れ着いた漁船の撤去はまだ手付かずのままで
痛々しかったです。
南相馬市には津波と地震、そして福島原発からの避難地域が4つのグループに分けられて
それが自治体の業務に大変な影響があるということを伺いました。
被災の状況、避難の状況を本当に一軒一軒把握に努めていこうという市役所の方々の姿勢に
心打たれました。
福島駅への帰り道、飯館村を通りましたが、
全村避難制限が出ている中でもまだ明かりの灯った家があり、
静かな山村を愛し、住み続けて行きたいというお気持ちが伝わってきて、
一日も早く福島の原発の状況が安定することを願わずにはいられませんでした。