山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

杉並区の放射線量を知るために。都内における各地の空間放射線量の測定結果が出ました。

2011-06-22 | 放射能対応のこと

遅きに失した感がありますが、東京都による空間放射線量の測定結果が発表されました。

杉並区内では3箇所、

杉並区 成田西三丁目 区立杉並第二小学校 0.05 0.05 6月20日
杉並区 宮前五丁目 区立大宮前保育園 0.04 0.05 6月20日
杉並区 下井草一丁目 区立東原中学校 0.06 0.06 6月20日

という結果です。

http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/tonai/d20110620.html

当面の危険性はないと思われますが、継続してもっと測定箇所を増やし、

結果を公表していって欲しいと思います。


自治体による測定方法の違いは本来あるべきではなく、

23区を統治する東京都により、責任を持った測定をするべきと考えます。


福島県内の子供への影響が心配される中、実際の福島での動きがぞくぞくと報告されている。

子どもたちの体に異常が起きていることは大変憂慮すべきで、

一個人としては、早急に全域の退避命令を国が出すべきと考えている。


以下に福島の記事を全文載せさせていただく。

これは少しでも福島のことを知っていただくために、また、一助となるために。

 

NPJ 再び福島へ――その1――


福島の子ども達を救え小児科医ネットワーク
NPJ代表 梓澤和幸」

 


 6月19日(日)、福島市のホリスティカかまたで、原発の放射能のことで悩むお父さん・お母さんと子ども達の健康相談会が開かれた。 子どもたちを放射能から守る福島ネットワークと全国小児科医ネットワーク(20名の医師、当日は11名参加)による医療や避難、食事などの相談会であった。 500人をこえる親と子どもの参加があった。

  12時から、相談の途中の時間を割いて記者発表があり、母親代表の丸森さんと医師田中真さんのスピーチがあった。 丸森さんによると、子ども達の体に異常が起きている。鼻血が出る、甲状腺が腫れる、今までにないだるさを訴える、入退院の繰り返し等である。 母親達が地元の小児科医に受診するが、このくらいの線量(報道では毎時1.5マイクロシーベルト。 実際はもっと高いころ、たとえば3ないし5マイクロのところもある)では、体に放射能を原因とする異常は出ないはずだというのが医師のリアクションだ。 母親のストレスが原因で、子どもに影響が出ると言われる例も少なくない。だが、とにかく子ども達には今までにない変化が起こっている。

  丸森さん達は、必死で相談にのってくれる医師を探した。そして、森永ヒ素ミルクの子ども達を新人ドクターの頃に診療し、 ヒ素ミルクによる身体への影響を突きとめた医師の一人である田中さんたちに行き当たった。 最近、低線量医療被曝の研究をしていることもわかり、丸森さんの相談にのってくれ、福島の子ども達を救え 小児科医ネットワークが結成され、 この日の相談会となったという。

  田中医師は語る。「子ども達の体にかつてなかったことが起こっている。低線量の継続被爆は、医療の世界で経験がないことだ。 森永ヒ素ミルクのとき、乳幼児の体にミルクを通じてヒ素が摂取されるということは、新しい医療体験だったけれども、これも新しい医療体験である。 ならば私たちは事実をみなければならない。」 田中医師は、マスメディアのインタビューに答え 「福島のものを食べようキャンペーンが地元で起きているが、 子どもには福島の野菜を食べさせてはいけない」 と静かな口調ながらはっきりと語っているのが印象的だった。

  相談会の会場は、200人ほど入る大きなホールだったが、避難・退避相談コーナーもあった。

  北海道、新潟、山形等福島の県外へ子どもを退避させたいという動きはずいぶんあるようだ。 子どもたちをまもる福島ネットワークの人達によると、福島県当局は、県外への子どもの退避に協力的ではなく、 学校で相談すると校長が思いとどまるよう父母を強く説得する事例もあるという。子どもを育てている父母の親世代、周辺地域との葛藤もある。 政府や地方自治体が「県外退避も有力な選択肢の一つ」と公に表明することが急がれる。

  会場には、マスメディア各社の取材陣、遠くはジャカルタから来たというアルジャジーラの取材陣の姿もあったが、 共同通信以外、全国ネットでは報道されなかったようだ。これでいいのか