民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界

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「県民ライブコンサート」

2018年05月27日 18時17分23秒 | 身辺雑記
昨日26日(土)は行きたいイベントが3っつ重なった。
選んだのは、一番近くて無料の「県民ライブコンサート」
隔月に一度、県立図書館で開催される。
今回は第Ⅰ部がソプラノ独唱、第Ⅱ部が合唱。

最初に指導に当たってる先生の独唱。
与謝野晶子の「君死にたまうことなかれ」
この詩が歌曲になっているとは知らなかった。
作曲したのは吉田隆子(1906~1986)
以下、プログラムノートより抜粋。

吉田隆子は、女性への差別と抑圧が強かった時代に、戦前戦中戦後と、
生涯にわたり、反戦と女性解放を主張し続け、作曲、指揮、批評家として活躍しました。
日本政府に迎合することなく、4度投獄されながらも、命をかけて信念をつらぬいた作曲家でした。

「君死にたまうことなかれ」の作曲にとりかかったのも戦後間もない1946年でした。
専門家だけが歌うのではなく、みんなが声を出して心を合わせながら歌えるようにと、
何度も何度もデッサンを書き直したそうです。

こんな人がいたなんて知らなかった。
いや、知らされてなかっというのが当たっているかもしれない。
それが国(教育)の方針でなければよいのだが。

次は中央女子高生の合唱。
オイラは高校時代、合唱に入っていて、この高校とは交流があった。
もう50年以上前のことになるんだな、感慨にふける。
30人の女子高生が目の前に立つ。
みんな化粧っけもない、いまは見かけなくなった昔ながらの制服姿。
その初々しさ、清清しさにまず圧倒される。
30人が一緒に声を出したときの透明感が気持ちいい。
世間のイヤなこと、オイラにとりついた邪念を洗い流してくれる思いがする。

道化師のソネット(さだまさし)
ありがとう(いきものがかり)
椰子の実(島崎藤村)
島唄(ザ・ブーム)

など、知ってる曲があったのもよかった。
オイラが高校の時はこういう曲は歌わなかった。

帰るとき、図書館を出たところで、生徒たち全員が両側に立ってお見送りしてくれた。