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ヴァイオリン&ギターで2重奏をやった

2023年03月29日 23時21分38秒 | ギター日誌
3月29日(水)
さて、26日(日)の朗読発表会でヴァイオリン&ギターの2重奏のことを書かなきゃ。
第一部が終わって、休憩の後、演奏の番だった。
休憩の間に譜面台やイスを出したりの準備をして、チューニングも済ませて、
スタートしてもOKの合図を待った。
客席から見て左が立ってヴァイオリン、右がイスに座ってギター。
ヴァイオリンは同じ朗読のメンバーの女性、
ご主人と小学生の娘さんも来ている。

OKの合図があって、いよいよスタート。
一番緊張する瞬間だ。
まずギターのソロから始まる。
ヴァイオリンに初めていいかの合図を送って、ギターを弾き始めた。
ポジション移動の多い6小節をどうにか切り抜けた。

2日に渡って2回、2時間ほど合わせ練習をしたけれど、
なかなかミスなしで弾けなかったやっかいなところだった。
ポジションが飛ぶので、左手の押さえるところを目で確認するために、
楽譜から目を離さなきゃならない。
覚えようとしたが、覚えられなくてイライラしたので、覚えるのは諦めていた。

ソロが終わってヴァイオリンのメロディが始まった。
平常心は保たれているし、指のコントロールもできている。
リハーサルでは小さなキズはあったが、通しで弾くことができた。
ところが、メロディが始まって5、6小節進んだところで楽譜を見失った。
必死でどこを弾いているか探ったが見つけられなかった。
ゴメンと謝って、ヴァイオリンにストップをかけた。

仕切り直しで弾こうとすると、先生から声がかかった。
「曲の説明はないんですか」
そうだ、リハーサルの時、曲を弾く前に曲の紹介をするって言ったんだった。
あがってないようでもやはりあがっていたんだな。
曲の紹介をして最初から弾き直した。
今度もギターソロはなんとか無事に弾けた。
ところが、ヴァイオリンのメロデイが始まって、
さっき楽譜を見失ったところで、また楽譜を見失った。
今度は2小節くらい飛ばしてなんとか入ることができた。

練習では一度もなかったこと。
後で振り返って原因を探った。
小節の頭をヴァイオリンとギターの音を同時に出すように心がけた。
それで、アイコンタクトを取ろうとしてヴァイオリンを見ようとしたら、
思ったより後ろにいたので、首を予想以上に動かしたせいじゃないか。

なんとか戻れたけど、まだ確信は持てなかった。
数小節進めて、間違いないことが確認できてほっとした。
2回続けて途中で止めないで済んだ。
それからは練習で注意したことを思い出しながら弾けた。

ご主人がスマホで録音していたのをメールで送ってくれた。
楽譜を見失ったところが思ったよりも大きなキズでないことがわかった。
演奏者は自分の出した音に対して敏感だ。
ちょっとしたミスも気にかかる。
けっこう聴いている人はわからないものだということもわかっている。

それでも、一度途中でストップしたことをけっこう引きずっていた。
ソロなら自分一人の責任だけど、デュオの場合は相手に迷惑をかける。
でも、それも歳のせいで鈍くなってきているのだろう、
終わったことは仕方ないと割り切ることができた。

ヴァイオリンと合わせたのは今回が初めてだけどいい経験を踏ませてもらえた。
またやる機会もあるだろう。
その時はもう少し易しい曲を選ぼう。
今回選んだ曲は、今のオレの実力では難しすぎたようだ。