標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

野生のカラハナソウの採取と来年のためのグリーンカーテン作り

2017-09-26 18:47:30 | 日記
今日は次男が仕事が休みとのことで、家にやってきた。妻が以前から和室の前だが、西日が当たるところにグリーンカーテンを作くりたいと言っていた。次男はもともと園芸に関心が強く、これ幸いと息子に手伝ってもらい、グリーンカーテン作りを行った。

和室の西側には、以前にも毎年グリーンカーテンを設置したことがある。年により植物の種類は様々であった。朝顔、ニガウリ、いんげん、瓢箪、へちまなど。でも、どの年も急場しのぎの設置だったので、その年限りで終わっていた。


今回の計画は、和室の掃き出し窓から50cmくらい離して、グリンカーテンのために支柱を立てることとした。そこにクレマチスを這わすことにした。

ところがこれだけでは寂しいので、山のつる性の植物を取ってこようと、次男、妻と私の3人で山に行った(山といっても家から200mほど登ったところの藪林だ)。

センニンソウを探しに行ったが、花が終わっていた。葉の形状からそれらしきものを採取した。ところが!


その近くで「なんだこれ。ホップみたいだ!」と息子が、思わず叫んだ。山中なので人をはばかることなく叫べる。ストレスを発散するには最適。


息子がホップと言ったのは、あながち間違えではなかった。調べてみると、カラハナソウといって雌花の果穂がホップに似ている。根から採取したこの花をグリーンカーテンの一員とすることにした。


もともと、明治初期に北海道の開拓時代、アメリカ人のトーマス・アンチセルという人が、ホップの野生を見つけて、これを原料に、ビールを作ったという。しかし、苦味が出ず、まずいビールになってしまった。このホップと間違えた雑草が、日本全土に野生するカラハナソウだったとのこと。
その後、カラハナソウが育つなら、環境が合うのではないかと、いわゆるホップ(セイヨウカラハナソウ)の苗を輸入して、北海道で本格的なビール醸造が始まったという。


つるが絡むように井桁状の支柱をつくり、クレマチス、カラハナソウ、センニンソウと思われるつる性植物を植えた。あとは来年が楽しみだ。

今日も、日中は暑かった。カラハナソウは思わぬ収穫だった。カラハナソウ取りは僅か往復400mの行程だったが、汗だくだった。それと、わが国のビール発症のいわれを知ったことだし、夕食時にビールを飲もう。今晩のビールは格別にうまいに違いない。
コメント (1)
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