標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

選挙違反取締本部が設置された。政治家は悪行をするの?

2017-09-29 19:14:14 | 日記
ニュースで、警視庁は29日、衆議院総選挙違反取締本部を設置したという。前回の衆議院選挙以降、昨日まで都内で衆議院選挙に関する選挙違反の検挙はなかったが、ポスター掲示などに関する警告が28件あったという。

(イメージ画像)

私的な庶民感覚としては、政治家を志そうとする人が法を犯すことはないと信じたい。しかし、すでに軽微であるが警告が出ているという。

「政治家は法を犯すことはない」ということは無い、とのことから取り締まる。警視庁は2000人を動員して取り締まるとのこと。選挙に係る経費とは別に、警備費用が必要となる。

そもそもこのような取締本部が何故設置されなければならないのか?

「性善説」と「性悪説」ということばがある。


孟子は、「性善説」を唱えている。人は生まれつきは善である。悪は外在する環境(社会)にある。従って悪行に染まることがある。しかし、善行を為すように努力すれば、もともと性である善を為すことができるということだ。



荀子は、「性悪説」を唱えている。
荀子は人も含めた自然そのままの本性を「悪」とした。人間に内在する悪(性や情)を放任すると、争いなどがおこり社会的混乱を招くという。礼は外在し、礼によって人を矯正・感化する必要があると説いた。

いずれの説も、人は悪行を為すことがあるということだ。しかし、心がけや行いによって善行を為すことができるということを説いている。

残念ながら、選挙違反に限らず、当選して政治家になっても、悪行を為す人がいる。

二元論を採用するなら、人の性(さが)は性善か性悪かどちらかとなる。政治家になろうと志す人は、「性善であっては、悪行を為さないよう」に努力し、「性悪であったとしても、善行を為すよう」に努力してもらいたいものである。

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