標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

衆議院解散のあと、万歳三唱がされた。いったい何が喜びなのだろうか?

2017-09-28 19:18:09 | 日記
衆議院は、今日正午から開かれた本会議で、議長が「憲法7条により衆議院を解散する」と解散詔書を読み上げ解散された。


その直後議事堂内に、一部の野党議員が欠席する中、主として与党議員による万歳三唱の声が響いていた。これは、恒例という。いったいどのような意味があるのだろうか。


朝日新聞より

前回の総選挙の費用は、616億9千万あまり費やしたとのこと。今回も600億円規模の費用がかかる。現政権は、大義がないといわれつつ、臨時国会の冒頭で何の審議もないまま、解散に踏み切った。与党内からも、今回の解散は意味がない、分からないと疑問の声も上がっているのに・・・。「万歳」に費やすより他に税金の有効な使い道はなかったのか?

もともと「万歳」は、中国で使用されていた古語で、「万歳」は「1万年」を表し、皇帝の寿命を示す言葉であったとのこと。
日本で「バンザイ」と発するようになったのは、明治時代で、大日本帝国憲法発布の日に天皇の馬車に向かって万歳三唱し歓呼の声をあげたのが初めてだという。

想えば父が生前、戦争の話をするたびに上級の戦士が「天皇陛下万歳」と言いながら死んでいったと話していた。悲しいかなこの使い方が最もふさわしかったのか?と思う。

幸いかな、私は、まだ、万歳三唱をしたことがない。いくつかの宴会で、一本締めや三三七拍子には参加したことがある。しかし、内心いつも照れながらやっていた。ほとんど喜びの思いを込めた覚えはない。

辞書には「バンザイ」と歓呼する時に両手を挙げる動作だけの意味も説明されている。「降参すること。お手上げ」という。つまり無言の「バンザイ」だ。解散時には声高に唱えた万歳だが。果たして、この議員達は落選したら、無言の「バンザイ」をするのだろうか?

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