「民主主義は崖っぷちだ」と語る映画「華氏119」のマイケル・ムーア監督

昨夜、報道ステーションで、富川アナウンサーがマイケル・ムーア監督にインタビューを行ったVTRが放映された。

報道ステーションはよく視聴していたのだが、今年になってあまり積極的に見なくなった。時々話題によっては見ている。以前は、22時前まではドラマを見て、それが終わりテレビ朝日にチャンネルを変えることが多かった。この習慣は今でも残っている。そのままニュースと解説を聞いていた。しかし、7月になると、当たり障りのない内容を流すようになってしまった。報道ステーションへの関心が急に衰えた。チーフプロデューサーが変わったかららしい。

この頃から他局の番組を見るか、テレビ朝日にチャンネルをあわせても、冒頭がインパクトがない内容だと見なくなった。

しかし、昨日は2日に封切りになった映画「華氏119」の監督、マイケル・ムーアさんのインタビューを流すとのことだったので、チャンネルをそのままにした。

ドキュメンタリー映画「華氏119」の監督ムーア氏は、「民主主義は崖っぷちだ」と語っていた。「華氏119」はトランプ氏が2016年11月9日に第45代大統領としての勝利宣言をした日を意味しているとのこと。映画はトランプ大統領に対する批判を描いているというより、実際はアメリカの特殊な選挙制度や現在の経済状況、トランプさんを当選させたアメリカ社会に対し鋭く切り込んだ作品とのこと。

ムーア氏によると、そもそも大統領選挙で何故トランプさんが勝利したかというと、政治への無関心だという。1億人もが選挙に行かなかった。ムーア氏は予測する。おそらく中間選挙も1億2千万人が選挙に行かないだろう。
日本はどうかと、聞かれ富川アナウンサーは、日本も無関心が多いと答える。
これに対し、ムーアさんは、「なぜ、投票しないんだ。日本はアメリカと同じだ。安倍はトランプと一緒だ。トランプは4歳児みたいなもので、プレゼントをあげればみな仲間になる」。

ムーア氏は富川アナウンサーに、「安倍はトランプと友達なのか？」と問う。富川アナウンサーは、ただ笑うだけだった。（この時、私は、富川アナウンサーが「そうだ」と応えるのを密かに期待していたが、そう応えるわけはない。アナウンサーではなくなるからと思い直した）

また、ムーア氏は「米国は沖縄にいるべきでない」とも発言。さらに「世間はナショナリズムの台頭と言うが、違う。ファシズムの台頭だ。トランプは、『恐怖』を煽る」と。「トランプを大統領にした時点で、手遅れだと思う。投票率が低いのは、民主主義は守れないよ」。そして続ける。「しかし、『華氏119』で警鐘を鳴らす。今ならまだ間に合う」と。

ムーア氏は、大統領選では、ヒラリー氏を指示していたが、予想はトランプ氏が勝利するだろうとみていたとのこと。果たして、中間選挙はムーア氏の映画「華氏119」の効果が出るのであろうか？