標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

「はらぺこあおむし」:子供たちは絵本で、孫たちは絵本と歌で、育った。

2018-11-13 21:04:06 | 日記
今日9日、「はらぺおあおむし」を翻訳をされた、児童文学作家森比左志さんが亡くなられたとのニュースが流れた。101歳だったとのこと。
恥ずかしながら私も妻も、エリック・カールさんの名は知っていたが、翻訳者の名前は知らなかった。今日のニュースで「はらぺこあおむし」の翻訳者が森比左志さんだと知った。

「はらぺこあおむし」ということを聞き、子供たちや孫たちのことを思った。
子供たちは、絵本の読み聞かせで育ち、長男も次男も好きだった。もちろん3男も好きだったが、ついに絵本の穴を破ってしまった。その後、さらに本は破れるなど、ボロボロになり、今はない。

(本論からそれるが、エピソードとして、1969年にアメリカではじめて発売された版を印刷・製版したのは日本の会社だったとのこと。穴を開けたりページを小さく切った仕掛け絵本はコストがかかるため米国内で引き受ける会社が見つからなからず、編集者が日本の会社を見つけたとのこと)

時代は下って、孫たちも「はらぺこあおむし」が大好きだった。孫たちは絵本だけでなく、歌が好きだった。ユーチューブの動画を何べんも視聴した。昼寝の前、布団に寝転びうつぶせになり顔をあげて、タブレットに見入っていた。「おや はっぱのうえに ちいちゃなたまご ・・・」と幼児語で一緒に歌っていた光景を思い出す。

あおむしは月曜日にリンゴをひとつ食べ、火曜はナシを二つ、水曜日はすもも三つ、木曜日はいちごを四つ、金曜日にはオレンジを五つ食べる。あおむしが土曜日に食べたものを孫たちはすべて順番通りに復唱できていた。「チョコレートケーキと アイスクリームと ピクルスと チーズと サラミと ペロペロキャンディーと さくらんぼパイと ソーセージと カップケーキと それからスイカですって」と唱えられていたのだ。妻も私も暗唱はできない。思い出しても順に唱えられない。

毎日のように謳っていた二人の孫たちも今では6歳。今は「はらぺこあおむし」の動画を見たいとすがることもなく、歌うこともなくなった。もっぱらドラえもん、クレヨンしんちゃんのアニメを見ている。

子育ての過程で妻も私も「はらぺおあおむし」を子供、孫たちとともに絵本の楽しさを十分味わった。この物語の中に、さりげなく組み込まれた「食べ過ぎないでね」というメッセージ。でも、いっぱい素敵な食べ物もあるねと、子供だけでない大人たちを幸せにしてくれるストーリにほっこりさせられる。

改めて101歳という長寿を生きられた森比左志さんのご冥福をお祈りします。
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