標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

屋根の補修作業と樋の掃除。最も時間を費やした安全対策。

2018-11-27 20:53:10 | 日記
本来ならば高所作業なので、やらない方がよい。しかし、先日、家の無料点検を受けた。屋根のスレートが合わさる頂上に棟板金という金属製の山形状の板がある。このつなぎ目のコーキングがはがれているところがあることが分かった。「早々に対策をしないと雨漏りする可能性は大きい。すでに少々雨は入っていると思える」とのことだった。
根本的な対策は、業者による補修が必要だ。たまたま家に屋根や外壁用のコーキング剤があった。とりあえず自分で行うことにした。

まず、安全対策として命綱張りから始めた。寄棟の屋根なので、南の方から北側にロープを張れるハズだ。ロープを張るために、安全対策をせずに屋根に上るのは、危険だ。補修作業より、このロープ張に最も時間を費やした。

2階の南側には物干し場のために、畳2畳ほどのベランダある。
公式テニスボールにタコ糸を巻きつけ糸にボールを固定した。そのボールをベランダから北側に向けて投げる。屋根の頂上を超えなければならない。しかし、2度ほど、ボールが頂上は超えたのに、バウンドして戻ってきた。当たり所が悪かったらしい。3度目にはより高く遠くに投げた。屋根には当たらずに、屋根を超えたらしい。箱の中に入れておいたタコ糸がするすると屋根を這いあがり、動きが止まった。うまく北側の地面に着地したようだ。
さて、ロープの両端は、少なくとも私の体重プラスアルファの重量に耐えられなければならない。南側はロープの一端をベランダの手すり部分に固定した。北側は倉庫の屋根に固定した。

次はいよいよ屋根に上る。そのため、ヘルメットとハーネスタイプの安全帯を装着。そして、ベルトスリング(重量物を吊り上げたり、引いたりするときに使うもの)を2本持って屋根に上った。先ほど張った命綱を片手でつかみながらゆっくり上る。傾斜があり屋根の表面はホコリや木の葉のクズでざらついているので滑りやすい。足を運ぶときは緊張する。頂上についたら、ベルトスリングをロープに滑らないように固定する。ベルトスリングの一方の端に、ランヤード(安全帯とロープなどを繋ぐもの)のフックをかける。これで命綱と安全帯が繋がり、何とか安全が確保された。

安全性が確保できたからと言って、気は抜けない。滑って、地面には転落しないけれども、宙ずり状態になるのはごめんだ。安全帯の世話にならぬように、滑って転ばないようにすることに注意を払った。

4か所のコーキング処理はすぐ終わった。

次の作業は樋の掃除。ヒノキの葉で詰まっている。最初は手で拾っていたが、傾斜の下を向いての作業となる。また、足場が屋根の端だ、高さ6mで、地面が見える作業だ。安全帯をつけているとはいえ、手作業は怖い。
妻に頼み、ブロア(圧縮空気を排出しゴミなどを飛ばす機具)を使うことにした。ブロアを使ったらあっという間に、樋に詰まった檜の葉クズなどを吹き飛ばしてくれた。電源コード張りに苦労したが、手作業よりはるかに楽だった。

午前中から始めたのに、片付けが終わった頃は、日が暮れ暗かった。あまりやりたくない作業だ。

今日のブログは、「もし、再び屋根に上るとしたら、何よりも安全対策に心がけることを最優先とする」ための備忘録とした。
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