標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

人が創造したものと、人が操作することに潜むリスク。人は常に安全性を追求せねばならない。

2018-11-23 21:38:23 | 日記
最近の新聞などの報道で、トップニュースにはならないが、"事故"のニュースが目に留まる。さらに、世界各国の話題も報じられることも多い。
私見だが、これらのニュースの共通点は、内外を問わず「人」が作ったり、関わったことが、原因ではないかと思う。人が"作ったもの"故、人が"操作している"から。ミス等が起きる。

昨日、今日のニュースの中からいくつか拾ってみた。

  1.「新幹線ホーム、キャリーバッグにボルト落下」
 22日、大宮駅の新幹線のホームで、ボルト(長さ約10センチ、太さ約1センチ、総重量約92グラム)が落下したと発表した。場所や落下の原因は不明という。キャリーバッグには傷がついていたが、女性にけがはなく、新幹線の運行にも影響はなかったそうだ。
 新幹線も駅舎も人が作ったものだ。安全に配慮して設計し作ったのだろう。しかし、あってはならないが、このような事故は起こりうる。人が作ったものを別の人が利用する。メンテナンス等は最新の注意を払い、想定外の確立を極力少なくする努力をする必要がある。

 2.「秩父鉄道のSL、12月も運転休止 部品に亀裂、想定より修繕長引く 来年は3月から運転開始を予定」
 点検により亀裂が発見されてよかった。これは"点検"という行為で、人が作ったものの危険性を予知できた事例だ。

 3.「満員の長距離列車、走行中に連結外れて客車離れる 米NY」(CNN)
感謝祭の連休で混雑する長距離列車が走行中に機関車と客車の連結が外れ、客車2両が離脱する事故があった。乗客乗員287人は全員無事だったとのこと。
 原因は分からないが、安全装置が働き分かれた列車は安全な距離を保った状態で停止したという。
 連結部分が外れるということはまれなことだが、人が作った"もの"の故障か操作ミスの事故だ。しかし、一方では安全装置が働き重大事故にはならなかった。人が作った安全装置が功を奏した。

 4.「インドで1歳女児が線路に転落 列車が通過するも奇跡的に無傷」
インドで駅に停車する列車とプラットホームの隙間に、1歳の女児が転落した。列車は直後に発車し、線路脇に倒れた女児の上ぎりぎりのところを通過したが、奇跡的に無傷だったという。この後女児にの幸運にあやかろうと、多くの人が女児にさわろうとしたという。
幸運が女児の命を救ったが、本来なら落下しないように安全を保たなければならないと痛感させられる例だ。

 首都圏では、人身事故によるダイヤの乱れがほぼ毎日起きている。
私は、20数年前にアルミ関係の会社と共同で、ある鉄道会社に、ホームドアの設置を申し入れたことがあった。丁寧に対応してくれたが、車両によりドアの数や位置が異なること、(当時は)運行しながらの工事は困難などの理由で、設置は現実的でないとのことだった。しかし、昨年、始発駅にホームドアを設置した。そして今後は乗降客の多い主要駅に設置することになっているとのこと(予定では数か所に限定されるようだが)。

 全駅に設置され、ホームからの転落は飛躍的に改善されるだろう。だが、全駅設置は可能になるのは何年先になるだろうか? 果たして可能なのだろうかと思ってしまう。しかし、人が利用する以上、全駅設置に向かっていかなければならない。

以上のように、人が創造したものを操作するのは、人だ。AIにしろ人が作ったもので、それを管理するのは人だ。残念ながら犯罪にも利用され、事故も起きる。しかし、犯罪や事故が起きないように、努力しなければならないのも人だ。

完璧な安全を得るのは難しいのかもしれないが、人は生存する以上、より高度な安全性を追求するたゆまぬ努力をしなければならないと思う。
コメント
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