標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

APEC首脳会議の式典で演奏したパプアニューギニア軍楽隊:自衛隊が先生役として支援。

2018-11-18 20:56:52 | 日記
パプアニューギニアでAPEC首脳会議が行われた。ニュースによると、米中対立の影響で初の首脳宣言の採択が見送られることになったとのこと。宣言の内容をめぐって貿易摩擦を抱える米中が対立したためという。1993年に第1回の首脳会議が開かれた以降で初めてで、代わりに議長国のパプアニューギニアが議長声明を発表するそうだ。

今や世界は、どうなるのであろうか。協力し合いながら、程よい平和な国々作りは不可能なのであろうか? 悲観的な気持ちになる。しかし、悲観ばかりしてはいられない、今が底であり、融和に向かって伸びて欲しいと願うばかりだ。

ところで、パプアニューギニアに関して、微笑ましいニュースも流れている。
APEC首脳会議の開催式典で、パプアニューギニアの軍楽隊が、楽団として演奏し花を添えたということだ。3年前から自衛隊が、楽団指導をしてきたという。当時公立学校では音楽を教えておらず、ドレミを知らない人もいた。中核となる隊員を日本に招く一方、1~2カ月単位で訪問を重ねた。楽器の組み立て方から始め、楽譜の読み方、音の出し方と教えてきた。この成果が、晴れの国際舞台で、軍楽隊の演奏披露となったとのこと。

自衛隊のこうした交流は「能力構築支援」と呼ばれ、「アジア太平洋地域の安定化」を目的に、2012年に始まった活動とのこと。人命救助や災害対応、国連平和維持活動(PKO)のノウハウなどの支援をその内容とするようだ。

憲法に自衛隊条項を盛り込むのではなく、このような平和活動を推進していくことが、世界平和への貢献となっていくのではないか!
表舞台の意地の張り合いだけでなく、裏舞台での平和活動こそ日本の存在をアピールすることになる。地道な平和社会の構築を第一にしていけばよいと思うのだが。
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