不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Seminario di Dream Map

2013-07-15 23:30:00 | 日記・エッセイ・コラム
どこかに置き去りにしたままの、
もしくは後回しにしてきてしまった「夢」の話を
そろそろしてみませんか。

私も仕事を辞めて、
次のステップにすすむ準備中ですが
そんな自分のためにも
この巡り会いを大切にしたいと思って
直近ではありますが、イベント企画しました。

元はと言えば、
「吉川さんの同志」であることで繋がった
故郷の友人が紹介してくれた、小さな出会いがきっかけ。
そこから、機が熟して
フィレンツェでのドリームマップ実現へ。

かねてから私自身がやってみたいと思っていた
ドリームマップという
自分の夢の具現化のためのツール・セミナー。
夢はどんどん具体化していくことで、
手の届くものになるというのは事実。

12歳から抱き続けた
イタリアのでかさを知るという夢を実現した私は
次の夢に向かう時期にあるのですが、
夢の方向が漠然とし過ぎているので
それを確定させるための作業。
そんな自分のための、
わがままなイベントでもあるけれど、
是非多くの人にも触れてほしい。
そんな思いで発信しています。

告知がギリギリになってしまったけれど、
時間の都合のつく方は是非遊びにきてくださいね。

イベントは2日間。
今週の水曜&木曜。
初日は震災のドキュメンタリー映画と
大人の夢と希望を広げるドキュメンタリー映画の上映。
2日目にドリームマップのセミナーを予定しています。

いずれかだけの参加、
開催時間内の途中参加&途中退席も自由なので、
ふらっと気軽に寄ってもらえればと思います。

会場はサンロレンツォ教会にも近い
Via del GiglioにあるPalazzo Coppini内に
お部屋を借りています。
普段はおそらく入ることのない宮殿でもあるので、
この機会に覗いてみてください。

●会場:Palazzo Coppini - Via del Giglio 10, Firenze

●2013年7月17日 15:00-19:00
上映会&震災語り部会
東北大震災支援プロジェクト
「ふんばろう東日本支援プロジェクト(http://fumbaro.org)」を
立ち上げたメンバーの一人でもあり、
また「ドリームマップ」の考案者で
コーチング専門家の秋田稲美さんによる
「上映会」と「震災上映語り部会」

「震災」:東日本大震災直後から、
津波で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町に足を運び
100日以上を過ごした経験と、
現地の復興の様子を映像とともにお話しいただきます。
「SWITCH」:大人の夢と希望を広げる映画です。
遺伝子研究の科学者の軌跡にはじまり、遺伝子がオンになり、
その人らしく幸せに生きる人たちの姿を追ったドキュメンタリー映画。

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YouTube: 映画「SWITCH」予告編




●2013年7月18日 15:00-19:00
ドリームマップ・セミナー
「ドリームマップ」の考案者で
コーチング専門家の秋田稲美さんによる講習

15:00 自分を見つめる(自己肯定)/夢を叶える法則
16:00 ドリームマップ作成(約2時間)
18:00 シェアタイム
19:00 終了

持ち物:あなたの夢(3年後、5年後、10年後の夢)
    できれば下記のものもご用意ください。
    より具体的な実現が可能になります。
    夢にまつわる写真や雑誌の切り抜きなど
    (例えば、住みたい家、乗りたい車、欲しいもの、
    趣味の写真、見ると嬉しくなる写真、
    行きたい場所の写真、住みたい社会の風景写真、
    尊敬する人や憧れの人、
    近くにいてほしい家族、仲間の写真など)

*もちろん今回は告知から開催まで時間がないので
切り抜きなどなくても大丈夫です。
お誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。
*いずれか一日だけの参加も可。
*途中入場、途中退席も自由ですので、
時間の都合に合わせてご参加ください。


Festa di San Giovanni

2013-06-24 23:40:00 | 日記・エッセイ・コラム
6月24日はフィレンツェの守護聖人
サン・ジョヴァンニ(San Giovanni Battista)の祝日。

ドゥオーモでのミサから始まり、
Calcio storicoの決勝戦が行われ、
22時からの花火大会で終了する一日。

しかし、ドゥオーモのミサには寝坊して行きそびれ
Calcio storicoはチケット完売で観戦できず。
16時からの古式サッカーパレードは
いつものように出発地点から追っかけをしたけれど
途中から雲行きが怪しくなり、
試合が始まって間もなく、
大雨によりグラウンドが使いモノにならず
止むなく次の日曜日に延期決定。

この時点で相当な雷雨だったので、
花火大会も微妙なところだなぁと思ったものの
天気予報は晴れるといっているし
市長・レンツィ君はやる気満々だし
じゃぁ、出かける準備でもしようかなと。
晴れていたら
19時からアルノ川の砂浜に
場所取りに出かける予定だったけど
雨だったので、20:15出発。

前もって砂浜でのピクニック用のキットを予約してあったので
とりあえず、それを受け取りに。

砂浜に向かう途中、アルノ川上流に大きな虹がかかってました。
ポンテ・ヴェッキオの上にかかる虹。
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ウフィツィ美術館前から。
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実はダブルレインボーだった。
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これだけきれいな虹がかかるのだから、
もちろん日が射しているということ。
大雨のあとの夕焼けもきれいでした。
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ピクニックキット引き渡し場所に到着。
しかし、先方の準備も嵐のおかげで後手後手。
しばらく待たされて21時に
ようやくキットの全てが揃って無事受け取り。
簡単なオーガニックのお弁当と砂浜に敷く敷物で15ユーロ。

しかし。
砂浜は嵐の後でちょっとぬかるんでいる感じで、
そこにゴザ敷いて座ったら
お尻から冷えてきそうだったので、
砂浜でのピクニックは断念。
時間も時間なので、移動はせず、
砂浜の上の石垣で座って花火鑑賞することに。

年々力の入れ方が本気になってきていて、
今年はどうやら花火に50,000ユーロ費やしたらしい。
その甲斐あって、皆さん大満足だったようです。
私は雨のせいで火薬が湿気て
不発ばっかりじゃないかと心配したのですが、
そんなこともなく、無事に盛大に花火打ち上げて終了。

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砂浜ピクニック用にもらったのはこんな感じ。
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筒型のお弁当には
ニンジンスープ、ズッキーニのポルペッタ、
ローズマリーパン、フルーツが入っていて
これがどれもこれもとても美味しかった!!
これで15ユーロなら満足。
夕暮れ時に砂浜でピクニックできたら最高だったのになぁ。

色々盛りだくさんで、
終わってみれば、やっぱりとても素敵な休日でした。


Superluna

2013-06-23 23:55:00 | 日記・エッセイ・コラム
日本では23日20:32に満月となったので、
イタリアでは夜空に月が昇った時には
正確には満月をちょっと過ぎているくらい。
でも、今年最も地球に接近している月は
やはり肉眼でもかなり大きく見えました。

ニュースなどで
イタリアでは23日の明け方もしくは夕暮れ時が
撮影に最も適しているということだったので、
夕暮れ頃からアルノ川へ。
確かに夕方早い時間帯の方が
より大きく、より美しく見えていたかも。
Dscn6866_2
ミケランジェロ広場のダヴィデ像が
微かに映っているけど、
それに比べると確かに巨大な月。
ピンク色に染まって見えると言われていて
肉眼ではそこまで確認できないかもと思ったけど、
確かに夕暮れ時の大きな月はほのかにピンク色だったかも。

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アルノ川沿いの街灯とスーパームーン。

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月面撮影。
うさぎはいないのか?!

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ヴェッキオ橋の上に昇るスーパームーン。
フィレンツェのこの特別なロケーションって
やっぱり文句なしにありがたいわ。

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夜も更けて、月はどんどん遠くなり。
アルノ川の水面に明かりを落とすスーパームーン。

次は2014年8月14日。
私はどこで月を見上げているだろう。


Passeggiata fino a Piazza dei Poggi

2013-06-22 23:34:20 | 日記・エッセイ・コラム
特になにもない土曜日。
昨日までの体温越えの気温も落ち着いて
さわやかな風も吹く午前中、
レイラを連れてあてもなくお散歩に。

気持ちがいいので、アルノ川沿いを上流に向かってプラプラ。
途中大好きなTiglioの花吹雪の広場で
香りに包まれてひと休み。
レイラは勝手に一人で広場内の散策に出かけ、
時折不安になると私の所に駆けて戻ってくるという繰り返し。
Dscn6846
写真の真ん中辺りに小さいゴミみたいなレイラ(笑)。

Porta San Niccoloまで到着。
6月24日から、
今年も夏季限定でこの塔に登れるようになるけど、
今はまだ準備中。
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この広場には第二次世界大戦中の
イタリア芸術の007と呼ばれるSivieroの家があり
一応美術館として公開もされているけど、
いつもひっそりしている。
面白いんだよ、中に入ると。
私は実は好きなんだけど、今日はレイラが一緒なので、
入場不可。
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Casa di Siviero。

数年前に整備されたSpiaggia sull'Arno。
ぽつりぽつりと
日焼けに精を出しているイタリア人がいましたが、
さすがに月曜日の守護聖人の日まで3連休のフィレンツェ、
ほとんどの人は本当の海岸に出かけたのではないかと(笑)。
Spiaggiaの鬱蒼と草木の茂るパート。
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レイラもここまで太陽の下を必死で歩いてきたから
疲れたかねぇ。
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と思ったら、疲れてはいるけど、
向こうから来るゴールデンが気になって仕方ありません、
という顔。

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ゴールデン行っちゃったねぇ、という顔(笑)。

砂浜には降りず、その脇の広場へ。
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石垣のところに立っていた標識。
FORZA DI GRAVITA'
Non sfidarla,
vince sempre lei

このユーモアさと、
いけ好かない柵をつけたりしない大人な対応が好き。
でも実際酔っぱらって座って堕ちちゃう人もいそうだからさ、イタリアだと。
重力には逆らえませんからねぇ。
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木陰で涼んだあとは、帰路。
Ponte alle GrazieからPonte Vecchio。
下流に住んでいるので、
なかなかこっちまで来ないんだけど、たまにはね。
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と思ったら、橋脚に変なおっさん発見。
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グラツィエ橋からヴェッキオ橋に向かって
今にも歩き出そうとする人。

Uomo ComuneというCletの作品。
Cletはフィレンツェの街を中心に
道路標識に手を加えたアートを展開している
フランス人アーティスト。
フィレンツェ市は彼の「作品」を芸術とは認めず、
徹底的に取り払っているんだけれど、
どこまでを芸術とするかは難しい部分でもあるよね。
そんな彼と市の闘いは地味に続いていて
このたび、彼宛にフィレンツェ市から
以前のこの作品の設置が不法であったことを理由に
賠償金だか罰金の請求が届いたらしく、
それに反対の意を表して再び設置したらしい。
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どっちが正しいかは賛否両論だけれど、
これを見つけて写真撮っている観光客が多かったのも事実。

約2時間のぷらぷら散歩。
こんな時間も贅沢だわ。


La gita per Cortona seconda parte

2013-06-18 23:55:00 | 日記・エッセイ・コラム
腹ごなしのためにコルトーナの街、午後の散策へ。
共和国広場からVia Nazionale(メイン通り)を抜けて
その先のPiazza Garibaldiへ。
ここからLago di Trasimenoも含め、
見渡す限りトスカーナなパノラマを楽しめます。
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左の奥の方に見えるのがトラジメーノ湖。

そして、この広場の目と鼻の先にある
古ぼけた小さな教会がChiesa di San Domenico。
正面ファサードぼろぼろですが、
この扉の上のルネッタはかのアンジェリコの作品。
でもほぼ認識不可能。
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この教会の上の坂道を街の頂上に向けて上っていくと
30度を超える炎天下で必要以上に汗が吹き出てくるけれど、
ここまで来たからには登らないわけにはいかないし(笑)。
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約20分の過酷なお散歩道。
その先に待っているのは
Santuario di Santa Margherita。
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内部もきれいに手入れされていて、美しく、
なにより涼しい(笑)。
夏の炎天下の20分の苦行のあとでは
その内装の清々しい青さと
澄んだ空気に救われた気がする場所です。
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心と身体を癒したあとは別のルートで下って街中へ。
途中で見かけた玄関の軒先で昼寝するワンコ。
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そして辿り着いたのはChiesa di San Niccolo。
糸杉に囲まれた前庭にはおとなしいワンコが一匹ふらふら。
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教会に入ると、目の前に巨大な人影が飛び出してきて
びくっとなり、
そのあとに左から声をかけられてもう一度びっくり。
目に飛び込んできたのは、
ゴルゴダの丘に向かう十字架を背負ったキリストの巨像。
左から声をかけてきたのは、当番のお兄ちゃん。
教会見学は1ユーロですとにこやかに話しかけてきてた。
1ユーロ払って中に入ってしばらくしたら、
お兄ちゃんがおもむろに
「Open the picture」とわけのわからないことを言い出して
おろおろしていると電気のスイッチを動かして
主祭壇の祭壇画をうぃぃぃんって開けてくれた。
Open the pictureってそういうことか?!
主祭壇の絵画はシニョレッリ作。
La deposizione di Cristo
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出てきた裏面もシニョレッリ作。
La Madonna con banbino e San Pietro e San paolo
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こんな小さな教会にこんな素敵な作品。
コルトーナっていいところだ!

そのあと2-3の教会をハシゴして
ぷらぷら歩き。
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フィレンツェではもうほとんど花の時期が終わったバラも
きれいに咲き誇っていて
丘の上だけに若干気温が低いのかもなぁという気が。

街には2軒しかないらしい(?!)ジェラート屋さんのうちの一軒。
フランチャイズで全世界展開しているようですが、
素材に拘ったおいしいジェラートがずらり。
ここであまりの暑さにいつもとは違うフレイバーを選択。
マンゴーとヨーグルト。
さっぱり美味しかったし、
暑さでやられた脳みそが生き返った!
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日帰り旅行、そろそろ帰る時間。
帰りはバスで駅まで降りることに。
しかし、アメリカ人のおじいちゃん&おばあちゃんで
小さなバスは満席。
運転手に聞いたら
狭くてもよければ乗っていいよということで
運転席の脇に立ち乗り決定。
運転手からチケット買おうと思ったら
「あぁ、今日の分は売り切れ」ということで
2ユーロそのまま運転手に渡して乗車。
安全基準も適当、なにもかもいい加減な
なんか南イタリアを思い起こさせる対応に感謝。
おかげで予定していた列車にも乗り遅れることなく
無事にフィレンツェに到着。

イタリアっていいわぁ。

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