レイラが我が家に来た直接の経過は
こちらで紹介しましたが、
その時点でレイラは4ヶ月。
私と出会う前の4ヶ月をどこでどのように過ごしていたのか
詳細は別に問題になるわけでもないし
私はそのレイラの小さな過去について知ろうともしなかった。
しかし、我が家に来て半年、
既に10ヶ月目を迎えるレイラの
名義変更が難航していることで
どうしても過去に遡らなくてはならず色々明らかに。
いつもはやんちゃなレイラが
時々せつない顔をする理由が
どこかにあるんじゃないかと疑いたくもなるような。
レイラが私にべったりなのは
まだ仔犬だからだと思っていたけれど、
もしかして私に出会う前に何か嫌な思いでもしていて
いつも人恋しいのはそのせいなのかとか。
6ヶ月にわたり、何度も必要書類の引渡しを要請してきましたが、
埒が明かず、
自分の手では負えなくなってきたので
7月末にかかりつけの獣医さんに間に入ってもらうことに。
その獣医さんもてこずって未だ格闘中ですが
彼女が色々調べているうちに怪しい雲行きに。
「おはよう」
我が家に来てからは
こんな可愛い顔をして
チッチーノとじゃれあっているレイラですが
その前はどんな生活していたんだろうね。
私とレイラの元の持ち主(飼い主とはいいたくない)の間には
1.私とレイラを引き合わせてくれた親友
2.復活祭のプレゼントとしてレイラをもらったという親友の同僚
3.2.の友人でミラノに住む人
と3人が挟まってます。
そして元持ち主からなんとか聞き出した
彼らの今の担当獣医さん。
この人はレイラのいきさつについては一切知らないらしい。
そして今週になって明らかになった
その前の担当獣医さんの存在。
「にいちゃん、あそんでぇ」
元持ち主と5月に話をしたときには
それまでの獣医さんが「逃げた」ので
新しい獣医さんを探してからきちんと書類を送るから
などと、今では言い逃れだったのだなぁ
というようなことを確かに言ってました。
そのときもちょっと変だなと思ったんだけど。
うちの獣医さんが色々調べたら
その「逃げた」と彼らがいう獣医さんは
逃げてはおらず
その人がレイラの最初の持ち主だったらしい。
つまりレイラは獣医さんのところで生まれた子だったみたい。
「よしよし、にいちゃん、いいこでちゅね」
その獣医さんが元持ち主に譲り渡すときに
マイクロチップを装着して元持ち主の名前で登録。
それは普通のことだと思うんだけど。
どうも彼らはそうやって手に入れる動物たちを
不法で取引しているらしいのだよね。
レイラについていえば、
獣医さんのところで生まれたということなので
それを信じれば、
どこか近隣諸国から
不法で持ち込まれたわけではないみたいだけど。
でも中にはそういう経緯でやってくる仔もいるわけで。
レイラを譲った獣医さんは彼らのために便宜を図って
出生の知れない動物たちにも
マイクロチップを装着して書類を作っていたらしい。
それは犯罪ですから。
そして元持ち主はそういう動物を販売しているらしい。
それは犯罪ですから。
レイラだって噂ではかなりの金額で買い取られて
プレゼントされたということだし。
私はプレゼントされた本人に飼う気がまったくなくて
そのままだと行き場のなくなりそうだったレイラを
引き受ける形で迎えたので
幸いにも一銭も払ってませんけどね。
うちの獣医さんは真面目で正義感が強い女性なので、
途中からまるで自分のことのように張り切り
今週中に何らかの書類が送られてこなかったら
来週にはロンバルディア州のASL(保健所)に
マイクロチップを装着した獣医と
闇売買している元持ち主の実情を話すと意気込んでます。
法的に訴えろと友人たちにはいわれてもいますが、
既に彼らはそうした訴えまみれになっているらしく
それもあって
保健所にあるはずのオリジナルの書類を
取りに行くこともできないらしいので
(そのせいで私のところに書類が送れないらしい)
私が敢えて訴えなくても
いつか罰せられるだろうとは思ってます。
カメラに近づきすぎだよ!
ランチ休憩のほんのわずかな時間、
その時間さえもどうしても私の近くにいたいレイラ。
今の状況はレイラにはわかってはいないだろうけれど
もしかして、名義変更がちゃんとできないと
私と離れ離れになっちゃうよぉって思ってたりしないよね。
レイラがちゃんと私のデータと一緒に管理されて
最後の最後まで一緒にいられる日が
一日も早く訪れることを心から願いつつ。