東京周辺には実に9軒も出展しているので、
ご存知の方も多いと思いますが、
トリノ発祥のEatalyは、
ピエモンテ出身のOscar Farinetti(オスカー・ファリネッティ)が
創案し、展開している食のテーマパークです。
これまでにトリノに2軒、ピネローロ、アスティ、モンティチェッロ、
ミラノ、ジェノヴァ、ボローニャ、ニューヨーク、そして日本に9軒を展開。
2012年6月21日には19店舗目として
Eataly世界最大規模といわれるローマ店がオープンしました。
ローマの観光の中心地から少し外れた
住宅街、工業地帯でもあるオスティエンセ地区。
1990年のサッカーワールドカップイタリア大会のときに
Julio Lafuente(ジュリオ・ラフエンテ)が手がけた
Air Tirminal Ostiense(エア・ターミナル・オスティエンセ)は
実に22年に亘って、様々な再利用&再開発が試みられましたが、
なかなかうまく行かず、ほぼ放置された状態が続いていました。
現市長に政権が移ってから、これまでの方向性から切り替え
ファリネッティが買収、
8000万ユーロを投資してEatalyに生まれ変わらせました。
NTVイタロがオスティエンセ駅に乗り入れることにもなり、
今後のこの地域の再開発と発展が楽しみな状況となっています。
4階建てのガラス張りの建物は
総表面積17000平方メートルで
そのうち60%が食材及び関連商品の売り場に当てられています。
残り40%はレストランや食育スペースに当てられています。
施設内には23店舗の食事処があり、
食育用のスペースが40箇所、8つの講義室に、会議室も装備。
8箇所のオープンスペースで製造過程を見学することができ
約14000品目が販売され、
500名のスタッフが従事しています。

販売されている商品も、提供される食事も
質が高いことはもちろん、
料金も手ごろなものが多くなっているので
幅広い客層で賑わっています。
オープンしたてということもあり、非常にきれいで
スタッフも好感度が高く、品揃えもよかったので、
余りローマっぽくないというのが私の個人的な感想ですが、
日本へのお土産を探したりするのには便利かもしれません。
フィレンツェにも2013年の出店が噂されていますが、
保守的なフィレンツェではEatalyが進出してくることで
周辺の小売店が圧迫されるのではないかという懸念の声も上がっています。
こうした大型店舗は
よき時代のイタリアからは遠く離れたモノではありますが、
時代の流れは確かに変わってきているのかもしれないと感じたりもします。

Eataly Roma
Piazzale XII Ottobre 1492
オープン時間: 10:00-24:00
年中無休
http://www.roma.eataly.it