三島で心とカラダの健康について様々な活動を続けている同志が営む青の学校。
多種多様な授業のコマには、世界と出会う学部~think globallyというのもあり、
今夜は「meets the world」の2回目の授業でした。
本日のテーマは「世界がもし100人の村だったら <たべもの編>」。
私は多分、他の人に比べて「食」に対する執着がありません。
好き嫌いも多いので、偉そうなことも言えません。
でも、日本に帰ってきて気付いたら
イタリアにいた頃よりも
自分が食べることのできるものってすごく限られていると感じています。
だからこそ、自分なりの視点で、
日本のこれからの食について考えていたいなと思っています。
それで好き嫌いが治るわけじゃないけどね。
今日の授業で読んだ
「世界がもし100人の村だったら <たべもの編>」のテキストから
気になったフレーズ(抜粋)。
・「13人はトラクターで、7人は人の力で耕しています。」
いずれ農業を始めようと思っているので、
人力でできる小さな規模でいいんじゃないのと自信がもてた一言。
・「アメリカでは砂糖にすると
一人が1日にティースプーン50杯分の糖分を取っています。」
炭酸飲料のせいだろうなぁと思い、
コーラ好きな遠くの友人のことが気になった一言。
・「一人が一年に食べる卵は、インドでは30個、
アメリカでは174個、日本では226個です。」
この授業に出るにあたり、いろいろ調べていた時に見つけたこの記事に
一部リンクしてるんだなぁと思い当たった一言。
・「18尾を中国が、9尾をペルーが、5尾をアメリカが、
5尾を日本が、5尾をインドネシアがとっています。」
意外にペルーってお魚を食べるのかぁって純粋に驚いた一言。
まぁ、私が知らなかっただけかもしれないけどね。
・「石油の15%をたべもののためにつかっています。」
石油って発電か輸送のためと思っている部分が大きいけれど、
畑を耕すためにも、製品化する工場を稼働させるためにも
現状では石油が必要で、
限りある資源のことを思えば、
違う価値観で動いていかなくちゃいけないなぁと
改めて考えさせられた一言。
・「もしも日本でつくられるたべものだけでやりくりするとしたら・・・
小麦を50%、肉を90%、油やバターを90%、魚を15%へらして
米を30%、いも類を600%増やさなくてはなりません。」
もともとお豆とお芋で生きていける私には、
日本国内で収穫できるお芋をもっと食べることで
少し何かを変えていけるんじゃないかなと
もっとお芋食べようと普通に思った一言。
・「1500種類の食品添加物を1人が1年に24キロ食べていることになります。」
日本に帰ってきて、食べられないものが多いと感じるのは
添加物のせいでもあります。
この数字が長期的に見て、人体にどのような影響を与えるのか
頭の片隅で常に考えていたいなと思った一言。
・「わたしたちが捨てるたべのこしは、年に2000万トン以上です。」
日本は便利で豊かな国だと思うけれど、
それを支えてくれるために、
多くの人々が世界中で貧困と闘っていることにも
きちんと目を向けていなくてはならないと思わされた一言。
ここ数年日本でよく言われる地産地消。
一人ひとりが、少しづつでも本気で取り組んだら、
日本の食の将来はまだまだ変えていけるような気がします。
例えばお米もおイモも日本国内で十分自給できているとすれば
そういうものを中心に食事を考えるようにしたらいいんだよね。
毎日じゃなくても、例えば月に3日だけ
自給できていない食材(お肉、お魚、油、バター、小麦)をお休みして
自給できているお米やお芋と、
地元で採れる旬な野菜を使った食事に切り替えたら
年間で36日、つまり年間の10%を国内自給生活にできるわけよね。
実際はそんな単純な計算ではないんだけれど
でも、そういう小さい一歩からはじめるだけで、
明日の日本の農業と食の形がより良い方向に変わるんじゃないかなぁ。
ダイエットのために、いろいろやっている女性も多いと思うけれど、
ほんの100年前の日本人の食事を実践したら、
きっと身体のためにも、地球のためにも優しいんじゃないかなぁって
思ったりもするしね。
これまで、国産食材、地産地消食材を選ぶのは
輸送にかかる燃料や電気代、CO2排出量なんかを考慮して
より地球に優しいからというのが主な理由だと思っていたけれど、
今日の授業で、
「他の国の人の食べ物を奪わずに暮らすため」という
新たな理由に気づかせてもらいました。
授業に参加した女性はみんな問題意識の高い人たちで
活発な意見の交換もできたし、
何より、私とは違う立場からの発言がとても新鮮でした。
だって、ほとんどスーパーで買い物もしなければ、
日本では外食も滅多にしない私にとっては
彼女たちの日々の営みの一つ一つが別次元のことで
とても興味深いことなので。
とっても充実した時間を共有できたわぁ。