不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

500 anni dalla morte di Botticelli

2009-10-06 08:31:12 | アート・文化

本名Alessandro Filipepi(アレッサンドロ・フィリペピ)、
俗名Botticelli(ボッティチェッリ)。
2010年は1510年5月17日にフィレンツェで永眠した
彼の没後500年に当たります。
しかし、悲しいことにフィレンツェでは未だ何も企画されていません。

2009年11月23日にオープニングとなる
没後500年を記念する展示会は
ボッティチェッリが活躍し、骨をうずめたフィレンツェではなく
フランクフルトのStaedel Museumで開催されます。
このため11月初めからフィレンツェにあるいくつかの作品は
2010年2月末までフランクフルトに貸し出されることになります。

ウフィツィ美術館に所蔵される
かの有名な「ヴィーナス誕生」や「春」は
門外不出に近いお宝なので
懇願されても
そう簡単にウフィツィから離れることはありませんが、
2年にわたって続けられてきた交渉の結果、
ボッティチェッリの絵画作品5点と
周辺画家の作品がアルプスを越えます。

今回貸し出されるのはウフィツィ美術館所蔵の
上記2点の間に飾られている
「ケンタウルスを調教するミネルヴァ(パラス)」、
同じくウフィツィ所蔵のフレスコ画「受胎告知」、
アカデミア美術館から「海の聖母」、
パラティーナ美術館から
「紳士の肖像画」と「聖母子と洗礼者ヨハネ」。

絵画作品以外にもウフィツィ版画デッサンコレクションからは
ボッティチェッリの「洗礼者ヨハネ」、
ほかに弟子のフィリッピーノ・リッピのデッサン画、
ボッティチェッリ派の作品1点、
そしてフランチェスコ・グラナッチのデッサン1点。
バルジェッロ美術館からは
パッツィ家の陰謀のメダルなどが出展されます。

フィレンツェでは2004年にストロッツィ宮殿で
ボッティチェッリ展が開催されていることから
短いスパンで同じテーマでの展覧会の企画はしないようです。
それに代わってボッティチェッリも中心的役回りを担っていた
ルネッサンス期の人文主義にスポットを当てた
展覧会が予定されているようです。
これに合わせて
これまでフィレンツェで展示されたことのない
ボッティチェッリの作品が海外からやってくるといわれていますが、
極秘情報とされて未だ公開されていません。

フィレンツェとボッティチェッリを代表する大作は残るといっても、
11月以降2月までにフィレンツェを訪れる予定の方は
鑑賞できない作品もありますので、お気をつけください。

Madonnna_mare
Madonna del Mare

Pallade_2
Minerva che doma il Centauro


Sara' Il mio nuovo eroe ?

2009-10-05 21:02:55 | 日記・エッセイ・コラム

あら、ついに神様こんなことに

まぁ、噂には聞いていたので、
そんなに驚かないけど
これか・・・。

神もここまでやってきたか…。

不思議な気もする。
まぁ、私にとってはいつまでも神であり、
永遠のヒーローなのでなにやってくれてもいいんですけど。

ドクロのヒーロー。
まぁ、ちょっと正統派じゃないところがらしくもあり。


Le caramelle

2009-10-02 20:41:02 | Squisito!

Le caramelle
友人が持ってきてくれた差し入れ。

かわいらしい木箱はパリからのお土産で
中にやわらかぁいキャラメルが入っていたそうです。
そのキャラメルと日本ののど飴、
そして干菓子が詰められていました。

干菓子はあんまり好きじゃないんだけど、
今回いただいた紅白の半円が合わさった干菓子は
すっごく上品な味で、
たぶん干菓子で初めておいしいと思いました。

いやぁ、しあわせ。


I dolci della festa della luna

2009-10-01 23:28:22 | 日記・エッセイ・コラム

友人であるお茶の師範率いる文化団体が企画した
月見会に出かけてきました。

どんなふうに企画を運営しているのか
どんな会場でやるのか
私が所属する文化団体の
今後の参考にさせてもらうためもあったのですが
イタリア人がどんな反応するのかも見てみたかったので。

集まったのは20人ほど。
そのうち日本人はなんと私と一緒に行った友人以外には
イタリア人男性を引き連れた女性のみ。
85%がイタリア人でした。

まずお月見という習慣の説明、
なぜ13夜と15夜を愛でるのかという説明、
お月見と日本酒のお話、
そして日本酒の歴史と作り方の説明。

主催者の人柄がそのまま出ている
本当に静かで風流な会だったのですが
参加しているイタリア人もみんなおとなしくてまじめな人ばっかり。
どちらかといえば
私が一番その場にふさわしくない雰囲気でした(爆)。

みんな熱心に話に聞き入ってました。
そんなイタリア人を見て楽しんでいた不束者です。

お酒のお供に用意されていた
ジャガイモの煮っころがしやナスの粕漬け焼き(?)、
ひじき煮、サトイモ煮、インゲン豆の胡麻和えなどの
純和風をいただき、
そしていよいよお団子。

月見団子が目当てでした。
みたらしとあんこ。
あぁ、どっちもおいしくいただきました。

I dolci della festa della luna

で、月はというと、会場からは月は見えず。
帰り道に月もちゃんと愛でましたよ。
なんとか13夜の月は愛でたので、
土曜日の15夜の月もちゃんと愛でないとね!

海外で触れる日本文化、楽しいです。