不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Una gita a Camiore

2010-06-09 19:59:04 | 旅行記

トスカーナ日本人会というものがあり、
毎年遠足をやっているのは知っていましたが、
私は日本人会に入っているわけでもなく、
これまでは特にお世話になることもなく。

今回も特に参加するつもりもなかったのですが
「人足りてなさそうだから、頭数」と
企画者でもある友人に言われ
二つ返事で承諾して参加。

非会員なので30ユーロ。

で、行き先はLuccaの先Viareggioの近くにある
Camaioreという街。
ここもビーチが有名だったりしますが、
今回は海じゃなくてイチゴ狩り。

8:30集合で大型バスに乗り込んでお出かけ。
自分で運転もせず、
行く先の心配もしない旅なんて久しぶりなので
本気で遠足気分でした。

結局人は集まって
90名弱のフィレンツェ周辺に在住の日本人のご家族集合。
2台の大型バスに分かれて乗車。

まずCamaioreの街の「イチゴ祭り」の会場に到着。

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なんと会場まで白バイ2台に先導されていく
日本人イチゴ狩りツアー。
たぶん村民の皆さん、
一生分の日本人をこの日一日で見たと思われます(爆)。
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会場となっているVillaは
なんだかとっても南国風な雰囲気。

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ご飯を食べるまでに時間があったので、
地元物産展を覗いてみることに。
ガッレリアの中に入ったらいきなりサラミやハムの山で
一瞬その見た目と匂いにたじろいだのだけれど
負けずに前進。

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すると、ほら。
私の好きそうなものが並んでいる。
ここで相変わらずだなぁと自分でも思いながら
「イチジクのジャム」を購入。
そして「ジンジャーと洋ナシのジャム」も購入。
大満足。

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物産展を一巡りして庭園内を散策。
植えられている植物がまさに南国風です。
海近いんだものねぇ。

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にぎやかだなぁと思って覗くと
鶏さんたちがたくさん。

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どの鶏も様々な賞を受賞している
由緒正しい鶏さんらしいですけど
私にはどれも同じに見えた・・・。
まぁ、立派なカラダと声量でした。

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天気に恵まれた日曜日。
日差しがきれい。

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ちょうどバラの季節で、たくさん販売していました。

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これがそのVillaですが
説明も上の空で聞いていたので、あまりよく覚えてないや。
1800年代の建築ですね、見るからに。

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敷地内には立派な竹林もあり、
たけのこが生えていたけど、
イタリア人ってたけのこなんて食べないから
たけのこからもう竹になりかかっているのばっかりでした。

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イチゴ祭りという割にはイチゴの出番が少ないのは気のせい?
と思っていたら、花屋さんでイチゴの鉢植え売ってました。
でかい鉢植えだなぁと思ったけど
どうせバスだし、ということで
迷いもせずに一鉢購入。
だって5,00ユーロだったんだもん。

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木陰にはロバも。
一緒に参加していた子供たちは
無料で乗せてもらったといって喜んで教えてくれたけど、
ただいま食事中。

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私がここにたどり着いたときには
ロバの周辺には誰もいなくて、
私は乗せてもらえなかったよ。
乗るつもり満々だった・・・。

ということでイチゴの出番の少ないイチゴ祭りをあとにして
いよいよイチゴ狩りへ!!


Cena in strada fiorentina

2010-06-08 19:23:27 | アート・文化

昨年から市長が代わって若返ったこともあり
いろいろな試みが次々繰り広げられているフィレンツェです。
2010年の夏のフィレンツェは昨年までとちょっと違って
開放的に楽しめる雰囲気が満ち満ちています。

6月11日から9月末までの毎週木曜、金曜、土曜日は
街中の27の通りや広場で
オープンテラスでの食事が楽しめるようになります。
賛同するレストランなどは約70軒で
週末の19:30から24:00まで
通常は公道占有が認められていない通りなどでも
テラス席を設けて営業することができるようになります。
禁煙法導入後、一般のレストランなどでは
肩身の狭い思いをしている喫煙者もオープンエリアなら
遠慮なく食事のときもタバコを楽しめるので
ヘビースモーカーにも嬉しいニュースかもしれません。

またアルノ川左岸のサント・スピリト広場では
週末に限らず期間中は毎日17:00-24:00で
夕食や食前酒を
オープンテラスで楽しむことができるようになります。
そして2009年10月の歩行者化に伴い
車両が進入しなくなった
ドゥオーモから伸びるマルテッリ通り(Via Martelli)では
11:00-24:00でオープンテラスの設置が認められたので
ジェラテリアもレストランも
太陽の光の下で食事や休憩を楽しめるようになります。
同じくマルテッリ通りにある本屋マルテッリも
オープンテラスの設置が可能になるので
購入した本を持ち出してゆっくり閲覧することも可能になります。

上記以外でも
夏のフィレンツェを楽しむためのイベントが目白押し。
バールつき野外テントが街中に建てられ
子供向けのショーなどが行われたり
11日から始まる南アフリカワールドカップの試合を
観戦できる大型スクリーンが設置されたり。
6月26日はアルノ川左岸地区で
夜更けまでお店や工房が営業する白夜祭りも予定されています。
6月半ばからフィレンツェの街の中心でもある共和国広場では
本屋エジソンの協賛で簡易図書館のようなものが設置される予定。
またイノシシの市場、サンタンブロージョ市場、
サン・ロレンツォ中央市場、チョンピ市場の
4つの歴史的な市場では
コンサートなども企画されています。
ヴェッキオ橋を渡り、左に行った先にある
Piazza Santa Maria Soprarno(サンタ・マリア・ソプラルノ広場)と
Piazza Demidoff(デミドフ広場)の2つの広場では
ワインテイスティングのできる屋台が設置されます。

各種のイベント詳細は
インフォメーションセンターなどでチェックできますので
この夏フィレンツェに遊びに来る予定の方、
仕方なく(?)フィレンツェで夏を過ごす方は
是非チェックしてみてください。


Ringraziando per tutti che mi fanno crescere

2010-06-04 13:08:57 | 日記・エッセイ・コラム

誕生日前夜、
遅くまで残業していたので
すっかりエネルギーがなくなっていた上に
いつも以上にお留守番する時間が長かったレイラの
暴れ放題ぶりに性根尽きて
叫びたくなる気持ちでした。

ビリーに話しかけて心を落ち着けて
なんとか乗り越えた翌朝。

清々しい気分になる朝日を
チッチーノとレイラとそろって浴びました。

Dscf9186
6月の8時前、
陽はもうこんなに高くなっているフィレンツェです。

朝、自分の目の前を小鳥が飛び立つとよいことがあると
この前のイチゴ狩りのときに教えてもらったの。
我が家は中庭に小鳥がいっぱいいるので
毎朝小鳥が私の前を飛び立っていきます。
気の流れもとてもよいってことなんだろうね。

誕生日は私をこの世に産んでくれた母と
何も言わずにいつも遠くで支えてくれる父に
心から感謝をする日。
そしてこんな力不足の私を
いまだにあたたかく迎えてくれる
偉大なる世界にも大感謝。
そして日々私を成長させてくれる
周囲の人々に心からありがとう。

40にして惑わず、と
来年きちんと言えるように
30代最後の一年に何かを成しておきたいと思ってます。


Il Bosco di San Francesco

2010-06-01 19:30:43 | アート・文化

アッシジのサン・フランチェスコ寺院の裏手に広がる
約60ヘクタールの森。

ほとんど人の手が加えられていない自然の森が
中部イタリアにはあちこちに残っていますが、
聖人の名前がつけられたこの森もそのひとつ。

現在この森の所有はFAI(イタリア環境基金)に移されています。
FAIがこの森全体を買い取って本格的に整備を開始しました。

イタリアは芸術作品としての絵画や彫刻、遺跡のほかに
こうして残されている広大な自然遺産も豊富で
ずっと昔から
こうした風景・自然こそ大切に後世に伝えていこう
という考え方はイタリア人の中にありますが、
ここ数年で事業としても確立されつつあります。

800年の歴史を持つ60ヘクタールの聖フランチェスコの森も
守るべき貴重な自然がたくさんあふれています。

サン・フランチェスコ寺院の広場にある小さな扉を抜けると
その先には小道が続いていて緑深い森へ導いてくれます。
森の中には小川が緩やかに蛇行して流れ、
谷底には12世紀に建築された
小さなサンタ・クローチェ教会が残されています。
この教会にはキリストの姿のない十字架像の
フレスコ画が残されていて
キリスト教徒も含め
すべての宗教の信仰の場所としても知られています。
1300年代のものとされるPonte dei Galliは
Carlo Magno(シャルル・マーニュ)が通った
という伝説も残されています。
前世紀まで利用されていたという
水車小屋などもそのまま残されています。

聖フランチェスコが「我が回廊」と呼んでいた森は
まさに散策と瞑想のための場所。

FAIはオリジナルに忠実にこの森の自然の再現整備と
点在する建物群の修復を開始しています。

この整備が完了次第、
2011年5月には一般公開の予定となっています。

私は聖フランチェスコゆかりの地といえば
個人的にはアッシジよりも
La Vernaのほうが神聖な感じがして好きなのですが、
このアッシジの聖フランチェスコの森が整備されたら
是非行ってみたいな。