『異邦人』、『ペスト』などの著者、カミュは、’不条理の哲学’と云われていますが、私は、素直に読みました。山の頂上に巨石を押し上げきれず、転がり落ちる巨石を、また麓に降りて繰り返すシジフォス(当時はそう読んでいた)。最後の審判の日、楽園を目指すキリスト教にとっては不条理でも、自然/四季豊かな半面、災害が誰にでも降りかかる日本列島、大正生まれの両親と戦争前後に生まれた姉との生活は、変化は日常、同じことは繰り返さない無常は、押し上げるときも、落ちてゆく石をなすすべなく見送り、また山を下る時も、穏やかな心持で過ごす日々でした。
姉から読んだ『世界少年少女文学全集』創元社 http://ameqlist.com/0ta/tsogen/jzen.htm の最初は、ギリシャ神話で、50巻を超えていて、私が読み、息子が引き継ぎ、さて孫がどう読むか、愉しみです。日本の童話もあったのですが、大人になってからのTVアニメで市原悦子と常田富士男の声が耳に残ります。
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