モノと心の独り言

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ユビキタス社会のFeed Mediaを予感させる、第6回「フィードビジネス・サミット」

2007-04-12 04:01:39 | コミュニケーション-メディア
4月11日九段でFeed Business Summit Vol.6を聴いた。
Feedは、情報に情報をつけて一人歩きさせる仕組みの一つ。
モノや人の情報をICチップに載せて、流通・交通ネットワーク上で動き廻らせる、ユビキタス社会のもう一方の動きだ。

Feedとは、RSSやAtomなど、Web2.0を支える、メタデータの総称。
Feedを語り続け、Feed自体をメディアにしようとする小川浩さんの話や、
Feedの活用を具体化する事例発表が続いた。
WebSemaniticsの停滞、RDFの簡略化としてのRSS・・・、そしてMetaDataの氾濫。
ここまでは、バベルの塔を崩壊させる言語の壁を越えていない。
縄張り・仲間同士、意味するもの・意味されるものの間を指し示す
人間行為・囲い込みの混迷。

しかし最近、モノに付けるばかりではなく、人間自身がICチップを持ち歩き、
意図した入出力だけでなく、センサーという五感を超えたインターフェイスで、
人はモノが自動的に繋がる社会が現出しはじめた。

Feedとは、人間の意図したことばかりではなく、
個別のモノや身体のメタデータとして、
ユビキタス社会の手がかりになりうるのだ。

特別講演が、編集工学の松岡正剛氏。
WebではなくFeed Media にこそ、新なメディアの予感がすると語る。
人間の生活文化を変えたメディアに本がある。
コーヒーハウスは、小説・広告・会社などを生んだ。
アフォーダンス、ナラティブ、ノベル、コモンズ
すべて人と対象との相関に関わる言葉。

人にも、情報にも、モノにも、
それぞれのFeed、つまりメタデータがつき、
人とモノとの共創の型をつくる可能性ではと私は考える。
すでに、
通信・交通・運輸という流動基盤は、出来つつある。

動力は太陽エネルギー、循環材としての空気・水、
それを取り込んで循環させる生命。
その活動量の物理的な拡大期から、
言葉や通貨などのメディアによる情報的拡大期がきて、
人間の身体と活動のあり方が飛躍する時代なのだろう。

それは、外部の情報化に沿って、機能分離してきた身体感覚を、
再結集することがてがかりだ。
外部刺激に接続される外部との情報化もあれば、
環境刺激と情動との反応を、身体で熟成してゆく個体内部の情報化もある。
その両方向への情報化を、具体的なコモン・エリアで、ヒューリスティックにどうするか?
それが、現代の主題だ。

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