のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

馬三頭

2006-12-03 | 仲間
 先週、お客さんの反応がいつもと違うと思った回のショーのあと、ピエールルックがたくさんの友達をバックステージに連れてきていました。“Cavalia”のアーティストだと言い、自分もこのショーにいたと。ビックリしました。
 翌日のショーの途中に彼とすれ違ったときに「じゃあ、馬にも乗れるんだ。」と言うと「うん、馬三頭持っているよ。」と、さらり。ビックリして追いかけるように「本当に?」と何度も何度も訊き直してしまいました。「レッドロックのふもとにいるよ。」
 「ピエールルック、かっこよすぎ。」私は一人で興奮していました。
 ショーが終わってから急いで友人にそのことを言うと、彼女は“馬3頭”のことをすでに知っていて、私の興奮は抑えられ、「そのうちの1頭がこの前病気で、彼は一晩添い寝をしていたんだって。それを聞いて彼のファンになったのが衣裳部屋に二人いるのよ。」と。私は一人で出遅れていました。
 「馬三頭だよ。かっこよすぎ。」ひとりで何度もつぶやきました。
 彼はモントリオールのサーカス学校で、出来ないものはないというほどの優秀な生徒であったと言うことは知っていました。「彼は何かが違う。」と思わせていたのはそれだけではなく“馬”だったのでしょう。

 今日はその“Cavalia”を観に行きました。開演時間の3分前にチケットを買ったらものすごくいい席。申し訳ないくらいでした。
 馬に乗ってジャンプしたり、ひとりが2頭の手綱を引いて棒を超えたり、ひとりで4頭の手綱を引いたり、駆ける馬に逆さになって乗ったり…2頭の馬が鏡の動きをしたり、6頭の馬が音楽に合わせていろいろな歩き方をしながらフォーメーションを変えながらダンスをしたり…所々にサーカスのアクトも出てきます。また馬場の土まで効果的に使われていました。
 馬たちがとってもきれいでした。アーティストたちが馬を大切にしているのが良くわかって温かい気持ちになります。ピエールルック、このショーに合っているわ…
 最初と最後に出てくるアーティストの男性は、馬たちの呼吸を充分に感じながら指示を出し、演技をさせていると言うよりは、戯れているようでした。笑顔も素敵な彼は、駿馬に乗る激しく力強い女性と好対照で、観ている者をホッと幸せな気持ちにさせてくれました。

 今度Cavaliaの話を聞きながら、レッドロックのピエールルックの馬3頭に会いに行こうと思います。