のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

ラ・ユメ

2006-12-20 | KA
 デレリアムに出ていたダンサーの谷よう子さんがいらしてくださいました。9月にMGMグランドアリーナにて公演があり、私はこれを観るために日本からとんぼ返りをし、彼女にそのとき初めてお会いしました。彼女はその時、ラスベガスのシルクのショーをすべて観たのですが、KAはお休みでご覧頂くことができず、今回は「どうしても…」といらしてくださいました。
 「絶対に感動するというKAを、のりこさんを観に来ましたから…」という彼女の言葉に少しドキドキしながら、そう思って本当にここラスベガスまでいらしてくださる方々を改めてありがたいと思いました。
 デレリアムは今年の公演を終えています。今後新しいデレリアムになるということで、多くのアーティストが辞めることになりました。よう子さんもそのうちの一人です。よう子さんがほとんど創造したというキャラクター、ラ・ユメはとても素敵な役でした。全てのエネルギーをそこにつぎ込み、どんなときも公演を休むことなく舞台に立っていた彼女、ギーラリベルテさんからも絶賛されていたそうです。でもなぜか辞めさせられてしまいました。
 そんな彼女のことを考えながら、私は今日はどんな気持ちで舞台に立ったらいいのか考えていました。

 ラ・ユメ…
 そうだ、夢だ。

 『夢』という言葉そのものを考えるのは久しぶりでした。そのためかものすごく緊張しました。踊りながらも思いが入りすぎてバトンが速く回りすぎたり、動きがいつもより強くなったり…『夢』という言葉が特別であることを感じました。
 よう子さんの『夢』も、いろいろなことがあり、いろいろな思いをし、近づき、離れ、叶い…
 最後に二つのフルートがすーっと手に入ったときは本当にホッとしました。きっと彼女はこれからもっと素敵な夢を輝かせられる…
 
 ものすごくエネルギーを使ったことを感じながら、やりがいのある舞台をさせていただけたことに感謝します。ショーの後、よう子さんにお会いして喜んでいただけていたのでホッとしました。さすがはダンサー、そしていろいろな舞台をこなしている彼女の言葉に新たなエネルギーをいただきました。「“演歌”なんだよね。日本人だからできるんだよね。」という彼女の演技入りのコメントは分かりやすくて楽しくて嬉しかったです。