買う？再び

　車の免許を取ってからもうすぐ一年になります。車を買うつもりでいたので、中古車の無料雑誌を毎週のように見ていました。お蔭で車のことが全くわからない状態から少しは語れるようになりました。
　しかし、切羽詰った状態ではないので、のんびりと構え、日本から友達が来るというと「それまでに買おう。」と盛り上がり、いいものが見つからずに結局買えないで友達も帰ると「まあ、そのうちに。」という状態に戻っていました。
　買えない理由は買いたい車を絞れないことです。せっかくアメリカにいるのだからアメ車に乗ろうと思うとアメリカ人は「日本車がいい。」と言います。初めての車だから小さいほうがいいと思いながら自転車が載るのがいい。昔からの憧れのミニクーパーが欲しいけれど初めてにしては高すぎるかな。新車はいらないと思いながら環境に優しいのはどちらかというと新車。だからといって中古のハイブリット車を買うのも高いし…
　そのうちにラスベガスの高い保険のことも考えて「使いたいときにレンタカーをすればいいかも。」という考えに至っていました。レンタカーは車の値段だけですと一日約１５ドル。そこに保険を付けるとプラス５０ドル。あったら便利でしょうけど今の生活を考えると毎日必要なものではないので、これでもいいかと最近は思っていました。
　そこへ突然車を売りたい人が現れました。２００１年のフォードのフォーカス３ドア。アメ車です。小さいです。自転車がたぶん載ります。「これは買いなさいということかしら…」
　売主ニルドはブラジル人。この車の支払いが残ったまま新しい車を買ったそうです。だからなるべく早くこの車を売って支払いをひとつの車だけにしたいとのこと。
　彼にもらった写真を机の上に置いていたら、ズラが「あら、この車いいじゃない。ノリコの今の家賃は高いじゃない。だから車を買って少し遠くの家賃の安いところに住んでその分で車の支払いをしたらいいじゃない。」若いのにしっかりしています。
　でも、私の頭は“レンタカー”になっていたのでもう一度「買ってみる？」という頭に戻す必要があります。
　環境に優しい車かどうかを調べてみると、排気ガスは１０点満点中２点か３点。燃費から考える環境のよさは７点か８点。
　以前「よし！」と決めて逃した車があるので早い決断が必要です。と言いながら、売れてしまったら縁がなかったと思えるところがいけないかしら。