のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

走っても10分は生まれず

2008-12-05 | メディア
 テレビの取材が始まりました。約束の時間にお会いすると、ディレクターの方が飛行機の故障でいらしていないことが分かりました。それでも2日しかない取材時間なので、台本をお持ちの3名の方が、一生懸命に考えながらすこしずつ撮影を開始しました。
 そのうちにディレクターの方がお着きになり、街を歩いたり、劇場をご案内したり、お昼を食べているところを撮影されたり。メイクの撮影は明日でしたので、その時間は通常通り更衣室で。その後ヨガの撮影を終えると、劇場へカメラを設置しに行きました。
 昨日、「もしかするとテレビの方が下見をしているかもしれない。」と思っていたのですが、そういうこともなかったようで、カメラの方に「ショーの中ですぐに分かりますか。」と訊かれていました。一回のショーだけ撮影する予定にされていたので、見逃さないで撮影できると良いな、と思いながら舞台に立っていました。
 ショーとショーの間というのは余裕の時間がほとんどありません。そこに、10分のインタビュー時間を生み出すのは本当に大変でした。移動は駆け足で、本当に走って用事を済ませたのですが、もしかしたら…とお伝えしていた通り、遅れてしまいました。終わると大きくため息をつき、体中の空気を入れ替えました。
 普段、ショーとショーの間に座ることもあまりありませんが、今日は駆け足でしたので、落ち着く時間もありませんでした。ウォーミングアップする時間も十分にないままにコールが掛かり、地下の待機場所へ向かうことになりました。
 そこから、普段あまり合わないアーティスト達に会って、面白いことを言われたり、あまり見たことのない表情を見たり、演技のことを言ってくれたり…。こういう時、助けられることが多いのです。有り難く嬉しく、元気を回復して笑顔でショーをすることができました。
 今日のお腹はショーとショーの間にクッキー一枚ぐらいは入れておきたいものでしたが、その時間もなく、とてもお腹が空いている状態でショーをしていました。終わるとお腹がすきすぎて、メイクを落とす前にご飯を食べました。
 今、モニターをショーの間に使っていない時間は、KA最初のコンセプトの映像が流れています。そこではコンピューターグラフィックを使って舞台の動きを表したものと、実際に人が動いて、こういうものがここのシーンには入るということを見せています。キャプティビティのところは、私がシルクに送ったビデオの一部から、練習着姿でバトンをグルグルグルグルグルグル回しているものが入っているので、初めてこれを観る人は驚いていたようです。私はモントリオールへ行った直後にこの映像は観ているのですが、オリジナルのキャスト以外はこれを観たことがないことでしょう。KAの原点を今観ることは、彼らだけでなく、今の自分にとってもいいことのように思えました。

 12月6日発売の株式会社アルク、月刊『ENGLISH JOURNAL』1月号に掲載して頂きました。
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