のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

2周年

2006-06-20 | 日記
このアパートに住み始めて丁度2年が経ちました。実は丁度とわかったのはたった今、何を書こうかな、と思ってコンピュータの前に座ってのことです。

ラスベガスに引っ越してきたのが2年前の5月。LAに住む友人と自動車で、その後自分で自転車で探し回り、このアパートに決めました。その間、1ヵ月少しはホテル暮らしをしていました。引越しの日もその友人が来てくれ、練習に行かなければならない私は彼女の車に荷物を積むことしかせずに、彼女が全部の荷物を3階の部屋まで運んでおいてくれました。

彼女が持ってきてくれた簡易ベットやカフェテーブルを含めて車一台で引っ越せたのに、2年も経つと荷物は増えるものですね。

今日は2周年なんてこと何も考えずに、近々泊り客が来ることもあり、なんとなく片付けていました。書類が増えたのでダンボールで作った本棚を見直し、ずっと気になっていた部屋に合わないクッションにカバーを作り、ちょっぴり気分がいいです。

途中で歯医者さんに行きました。40度の中45分かけて。すると帰りは先生がまた自転車を積んで送ってくださったのです。自動車のディーラーまで紹介してくださいました。

そんなこともありちょっぴり気分がいいのです。

袖だけシャツ

2006-06-19 | 日記
ニューヨークからの友人が帰ったら、また暑くなりました。今日は夜の7時でも40度ありました。

長袖のシャツを着て、バックパックを背負って、サングラスをかけて、帽子をかぶって・・・。信号待ちをしていると観光客がこそこそ言っているのを耳にすることは多々あります。でもここは砂漠。砂漠をラクダと人が歩いている図、白い布を纏った人を思い出してください。布一枚身につけたほうが日差しの痛さを感じないのです。

ラスベガスに来た年の夏、それがわかり、風通しの良いシャツやUVカットの上着を用意しました。去年はバックパックを背負うと背中が熱いので、背中をくりぬいたシャツを作ろうと古着屋さんで白いシャツを買いました。でもそのシャツが気に入ってしまいくりぬけず、そのまま着ていました。今年こそはとまたシャツを買いましたが、同じことをしていました。

先日、自分のサイズよりも大きなシャツを買いました。「これならはさみを入れられる。」
家に帰って着ると「なかなかいいじゃない。」
鏡を見ながら「母に丁度いいかも。」
脱いで手に取り「いい仕立てだよね。」

「・・・」

「おーい、ノリコさん!99セントなんだからさぁ、早く切って作ろうよ。」

そしてようやくリメイクに成功。必要な部分だけ残して大胆に作り変えました。冬にある方から頂いた“首だけセーター”から名前を頂き“袖だけシャツ”の完成です。さあ、これで毎日白いシャツの服装から少し違うものを着られます。

スティーブンスピルバーグ監督の・・・

2006-06-18 | KA
3月10日にスティーブンスピルバーグ監督がKAを観にいらしてくださいました。KAを娘のミカエラちゃんの誕生日のプレゼントにしてくださったのです。ショーのあとトレーニングルームにいらしてくださったので、みんなで集まりミカエラちゃんのために歌を歌いました。
今日は、息子のマックくんが誕生日で来ると聞いていてみなで楽しみにしていました。ショーの前にアナウンスが入りそのことを確認。ショーが終わったらトレーニングルームを今回も訪れるとも。前回は個人的な撮影は禁止、注目はミカエラちゃんになど注意事項がありました。今回はそれがなく、写真を撮れるかもと期待していました。
ところがショーの途中でアナウンスがまた入り、「今日はスピルバーグ監督はいらしていません。でも、いずれにしてもマックス君は21歳の誕生日を迎えます。ショー後、直ちにトレーニングルームに来ますので、みなでお祝いをしましょう。」と。
ミカエラちゃんはまだ幼く“お父さん”が必要な年齢でした。スピルバーグ監督もビデオカメラを片手に“お父さん”をしていました。マックス君は21歳。お父さんとは来ませんよね・・・10名弱のお友達といらしてくださいました。
残念だったのが、スピルバーグ監督がいらしていなかったのでアーティストたちがあまりトレーニングルームに集まらなかったこと。ショーはもちろん、前回ミカエラちゃんをみなでお祝いしたこともあって“お父さん”がマックスくんにもKAをプレゼントしてくれたのでしょう。今回は盛大にお祝いして差し上げられず申し訳なかったです。

目のぴくぴく

2006-06-17 | 日記
最近左目のまぶたがぴくぴくしていて気になっていました。そのことを更衣室で席が隣のズラに話すと「モンゴルではね、目の上がぴくぴくしているのはいいとされているの。でもね、もしそれが目の下だったらこうして紙を小さく切って水をつけてその上に貼るの。悪いことが起こらないおまじない。」

そうか、私のぴくぴくは目の上だから何かいいこと起こるかな。

ところが、ぴくぴくは左目まぶたばかりではなく右目の下にも現れました。ズラの話を聞いたばかりだったので、思わず紙を小さく切ってその上に貼りました。そのままお化粧を続けていると、双子役の姉妹が入ってきて私の顔を見て何も言えずにいます。

それでも紙をはずせない、そんな私でありました。

早起きは三文の徳

2006-06-16 | 日記
昨日早く床に就いたので、今朝は早く目が覚めました。「そうだバレエに行こう!眠くなったらまた昼寝をすればいいかな。今度はいい場所を見つけて。」
スケジュールが変わってから木曜日に行くのは初めてで調べてみると“AND BALLET”と書いてありました。たぶんADV(上級)とのタイプミス。もし特別なバレエでもそれはそれでおもしろいことです。
今日は次から次へと人が来る来る。遅刻してきた彼にはバーがありませんでした。女性17人、男性3人。すらっとした、背中のきれいなバレリーナのみなさんに「かっこいい・・・」と独り言。集まったダンサーを見れば上級のクラスだとわかります。
お気に入りのダンサーを見付けて、センターで一緒に動く。それだけで来た甲斐があったような気がしました。

トゥシューズを持っていることに気付きMGMに持っていって履いてみました。久しぶり。たぶん2年以上履いていません。でも、前より立てる気がするのはなぜでしょう。知らぬ間にどこかが鍛えられているのでしょうか。何か踊れそうな気にさえなりました。

今日はあまり使っていなかった細胞たちを喜ばせてあげられました。

昼寝

2006-06-15 | 日記
なぜかとても眠く、そのまま舞台に立ちたくなかったので昼寝をすることにしました。気候がいいので外で、MGMホテルと劇場のあいだの広場で。
15分タイマーをかけ横になりました。スーッと眠りに入ったところで「HELLO」と声をかけられ、そのまま寝続けているともう一度「HELLO」と声をかけられたので仕方なく目を開けると「大丈夫か確認しただけ。」と警備のおじさん。
再び目を閉じ、気持ちよく地面に吸い込まれそうになったところでまたもや「大丈夫?」と。身体は微動だにせず目だけ開けて声のほうを見ると違う警備のおじさんが「大丈夫ならいいんだ。」と。

寝かせてください・・・

3秒で眠りにつけるのが私の得意技で、瞬時に眠りに入り、そしてすぐにタイマーに起こされました。それでも眠りは深かったようですっきり。次回の昼寝は場所を選びます。

ボキとブルーマン

2006-06-14 | 日記
ボキはクリエイションのはじめにクラウンをしていたアーティスト、3人いるうちの一人、背が高いクラウンでした。でも彼はこのショーでのクラウンはやりたいものと違うと途中でやめ、その後キダムに行って活躍をし、今年の初めにキダムもやめました。そのボキが今日は観に来てくれました。
私はモントリオールに遅れて入ったので、そこでは2ヶ月しかリハーサルをしていません。私の役はクラウンと何かをすることがほとんどないことと、ボキが最後までいなかったので顔を合わせたのはわずかでした。だから、ショーが終わって彼に会うのは楽しみであり、少し不安でした。
「私のこと覚えている?」

ボキは今、今日一緒に観に来てくれた友達と組んで新しいクラウンのショーをして各地を回っているそうです。たった二人のショー、どんなものなのでしょう。ボキはみんなと話すのに忙しかったので、その友達と話すと、なんと彼は“ブルーマン”だそうです。
「じゃあ、ブルーマンやめたんだ・・・」
「いや、僕はパートタイムのブルーマンだから・・・今も青い顔を急いで落として駆けつけたんだよ。」
パートタイムという言葉に妙に反応しながら彼の顔をまじまじと見てしまいました。

ピアノとチェロ

2006-06-13 | 日記
ピアノの黒が赤い壁に映え、背の高い和風ランプシェードの白とのコントラストが見事でした。買った時からこの色だったと彼女は言ってましたが、一面が真っ赤な壁のこの家は彼女のために待っていたのでしょう。
今日はキーボード担当、オーストラリア出身のジャニンの誕生会が、家のお披露目も兼ねてありました。招待されたのはごく親しい十数人で、庭で輪になって、持ち寄ったワインを楽しみ、彼女の作ったイタリアン料理を楽しみ、会話を楽しみました。デザートのティラミスをいただきながら、一人ずつどうして彼女のことが好きなのか言い合いたくさん笑いました。
私がピアノを“鳴らして”いると、「どうしたの?」とジャニンがきて弾いてくれました。そのあと、ジュリがチェロを弾き始め私が興味深く見ていると教えてくれ、しばらく一人で“鳴らして”いると「あらら・・・」と彼女が戻ってきて弾いてくれました。それから彼女たちの演奏会が始まり、他のミュージシャンも交代でピアノを弾いたり、缶の底をたたいて演奏したり、ボーカルを入れたり、私にもお箸が渡され踊ったり・・・すべてが即興。このメンバーでなければ私はきっと踊らなかったでしょう。でも今日はなんとなく踊ってしまいました。

ジャニンはバトン鉛筆をとても気に入ってくれて、それはそれは上手にユーモアたっぷりに回してくれます。何をするにも機知に富んでいる彼女、今日のパーティーは今までのパーティーとはひと味もふた味も違う大人のしゃれたものでした。

ファッション・ショー

2006-06-12 | 日記
ラスベガスに暮し始めて2年経ちますが、身近なところで行ったことのないところはまだまだあります。今日はその一つ、ショッピングモールの“ファッション・ショー”に行ってきました。ラスベガスのメインストリート沿いにあり、高級デパートと連結していて、店舗数は330もあるとか。みなさんよく訪れるところです。ショッピングモールというところを歩いたことさえ久しぶりで、どこか違う土地に来たみたいで気分転換になりました。また、友達の楽しい日本語での会話に脳が活性化されたような気がします。


電話を前に正座

2006-06-11 | 日記
エアコンが利かない車、ここラスベガスでは考えられないらしいのです。先日試乗した車、売主も車も気に入ってほぼ買うつもりでおりました。ただ、エアコンが利かないということがわかり、それなら値段の交渉をしたほうがいいと友達にいわれていたのです。もしくは車の修理やさんに持ちこませてもらって修理にどれだけ掛かるか聞いてから買ったほうがいいと。
値段の交渉は私にとっては難しいこと。英語の問題というよりは性格的に。なかなか電話ができずにいました。
今日は時間があったので電話をしようと心に決め、掃除をしながらどういう風に話そうか考えました。そしてテーブルに向かい、正座をし、電話を眺め、自分を励まし、「留守番電話だったらいいな・・・」と少し弱気になりながらいよいよ電話を掛けてみました。
呼び出し音一回、呼び出し音二回、呼び出し音三回・・・「よし留守電だ。」と思った瞬間「HELLO」と応答。緊張感が高まります。
「あのー、先日車の試乗をさせていただいたノリコですけど・・・」
「ああ、KAのね。車おととい売れちゃった。ごめんね。」

長い長い長い準備は一瞬にして意味をなくしました。

ちなみに車の免許は去年の1月に筆記試験(実際はコンピュータ)をゲーム感覚で受け合格。仮免期間を一年間ほぼ使いのんびり運転の練習。運転の試験は12月に合格して免許を取得していました。ここに住み始めて車を使っていなかったので、買うということにものんびりしております。