のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

みほさんの家で

2006-12-21 | 日記
 よう子さんが“O”のスイマーみほさんの家に招待されて、私もお邪魔できることになりました。新しく“O”のスイマーとなったかなこさんは、今、みほさんの家に住んでいるので、スイマー2人、ダンサー1人、トワラー1人の4人で集まることができました。
 よう子さんの楽しい話を中心にサンドウィッチを食べながら楽しく時を過ごしました。それぞれが自分の分野で歩んできた道、そこからシルクドソレイユのアーティストになるまでの話しにはそれぞれのドラマがあり、苦労があり、乗り越えてきたものがあり…「ふーん、だから神様がシルクドソレイユの仕事のくれたんだね…」とみなで納得をするのでした。
 「のりこさん何時入り?」とみほさんが気付いて下さって、そこからバタバタバタと車に乗り込み、私はどうにか遅刻をせずにすみました。KAは“O”よりも1時間半も入りの時間が早かったのです。
 楽しい時間はあっという間に過ぎます。よう子さんのお蔭でなかなか会う機会のなかったみほさんにもお会いできました。
 
 夜は居酒屋に行きました。よう子さんは本当にいろいろなことをされているので、踊ることも、教えることも、身体のことも、話は本当に興味深かったです。そしてもう一度KAの話しをしてくださいました。嬉しくて、涙が出そうでした。「もう一度、今度は前で観たい。」という彼女の強い願いが通じたようで、私はたまたまチケットを手に入れていました。そしてそれをこの時に差し上げました。彼女はとてもビックリして、今度は彼女が涙を流しそうなぐらい喜んで、二つの手に大事にチケットを載せていました。
 帰ってからも話しは尽きず「寝ないとね。」と何度も言いながら笑っていました。

ラ・ユメ

2006-12-20 | KA
 デレリアムに出ていたダンサーの谷よう子さんがいらしてくださいました。9月にMGMグランドアリーナにて公演があり、私はこれを観るために日本からとんぼ返りをし、彼女にそのとき初めてお会いしました。彼女はその時、ラスベガスのシルクのショーをすべて観たのですが、KAはお休みでご覧頂くことができず、今回は「どうしても…」といらしてくださいました。
 「絶対に感動するというKAを、のりこさんを観に来ましたから…」という彼女の言葉に少しドキドキしながら、そう思って本当にここラスベガスまでいらしてくださる方々を改めてありがたいと思いました。
 デレリアムは今年の公演を終えています。今後新しいデレリアムになるということで、多くのアーティストが辞めることになりました。よう子さんもそのうちの一人です。よう子さんがほとんど創造したというキャラクター、ラ・ユメはとても素敵な役でした。全てのエネルギーをそこにつぎ込み、どんなときも公演を休むことなく舞台に立っていた彼女、ギーラリベルテさんからも絶賛されていたそうです。でもなぜか辞めさせられてしまいました。
 そんな彼女のことを考えながら、私は今日はどんな気持ちで舞台に立ったらいいのか考えていました。

 ラ・ユメ…
 そうだ、夢だ。

 『夢』という言葉そのものを考えるのは久しぶりでした。そのためかものすごく緊張しました。踊りながらも思いが入りすぎてバトンが速く回りすぎたり、動きがいつもより強くなったり…『夢』という言葉が特別であることを感じました。
 よう子さんの『夢』も、いろいろなことがあり、いろいろな思いをし、近づき、離れ、叶い…
 最後に二つのフルートがすーっと手に入ったときは本当にホッとしました。きっと彼女はこれからもっと素敵な夢を輝かせられる…
 
 ものすごくエネルギーを使ったことを感じながら、やりがいのある舞台をさせていただけたことに感謝します。ショーの後、よう子さんにお会いして喜んでいただけていたのでホッとしました。さすがはダンサー、そしていろいろな舞台をこなしている彼女の言葉に新たなエネルギーをいただきました。「“演歌”なんだよね。日本人だからできるんだよね。」という彼女の演技入りのコメントは分かりやすくて楽しくて嬉しかったです。

フォトキューブ

2006-12-19 | 日記
 今日はカフェテリア=社員食堂がお休みでした。社員のためにMGMグランドアリーナにクリスマスディナーを用意してくれたからです。えびやカニやステーキや…デザートもたくさんありました。
 毎年あるこの企画、去年はバイグーがくじ引きで32インチのテレビを当てました。「今年は私が!」と張り切って行ったものの今回くじ引きはないようでした。代わりに(?)無料のテレビゲームとプリクラのような機械、フォトキューブがありました。
 友達が並ぶのを嫌がって帰ってしまう中、私は一人で並びました。この機械、カメラに撮られている顔が外で待っている人に見えるようになっているのです。並んでいるときから恥ずかしいと思っていました。でも作りました。外のモニターに映る私の4つのポーズを、並んでいる人が喜んで見ているのが聞こえてさらに恥ずかしくなりました。出来上がりはそれなりです。組み立てると立方体4面に私の顔が並びます。勇気を持って作ったものの部屋に飾るものでもないですし、シールとして使えるわけでもないですし、行方に困ることが分かりました…

もうすぐクリスマス

2006-12-18 | 日記
 ズラに頼まれていた毛糸の帽子を編む時間がやっと取れました。彼女はピンクがいいというので薄いかわいいピンクにしました。1月の休みに寒いモンゴルに帰るのに帽子がないと言っていたので何とかそれまでに、できればクリスマスまでに作りたいと思っていたので今日仕上げられて良かったです。毛糸があまったのでマフラーも編む時間がありますように。
 今度の週末はクリスマス。クリスマスプレゼントの準備は少しだけできました。クリスマスカード、今年も間に合わないことになりそうです…

久しぶりの二連休

2006-12-17 | 日記
 久しぶりに“休み”でメールの返信が完了しました。久しぶりに青魚を買って、日本のお米を炊いて、おいしい食事も出来ました。あっという間に一日が終わってしまいましたが、明日も休みです。

 今日は寒かったです。最低気温は0度を切っていたようです。

ジェームス・スペイダー

2006-12-16 | KA
 今日は、先日一時間悩んで買った憧れの編み上げブーツを履くことにしました。ホームパーティなのでそんなにおしゃれにすることもないのですが、どうしても履きたくて、私にしては少しおしゃれをして出勤することにしました。
 友人が迎えに来てくれることになっていたので約束の時間に外に出ると、着いた車はロールスロイス。ご兄弟がいらしてくださいました。MGMの玄関、ロールスロイスから出るスニーカーでない自分。その一瞬の絵柄だけ、ちょっぴりスターになった気分…

 いつものように出る直前にステージ横で踊っていました。そこをいつも通り過ぎる新しいアーティスト、今日は足を止めて数秒見、「tiredにならないの。」と。“tired”が肉体的疲労を示していたのか精神的疲労を示していたのかわかりませんが、もちろん答えは「ノー。」疲れることも飽きることも今のところありません。
 クリエイションのときからいるアーティストは私が“狂っている”ことを重々わかっているのでいまさらそういうことを言う人はいませんが、新しいアーティストには本当におかしく思えるのでしょう。これが私の普通なので、慣れて下さい。

 ジェームス・スペイダーさんが一回目のショーにいらしてくださいました。実は私は存じ上げなくて、終了後バックステージにいらしてくださるというものの、お会いしに行くかどうしようかという気持ちでした。なかなかご登場なさらないので、私はいつものようにストレッチなどをして、自分の用事をしながらなんとなく待っていました。
 ふとグリーンルームを見ると人だかりになっていて、いらしたことが分かりました。それでは、と行ってみると、カンパニーマネージャーに会い、人だかりから少し離れた所にいたご家族をご紹介してくださいました。奥様かと思ったら恋人であったとは後から分かったことですが、彼女がとても喜んでくださって、「ノリコ」と私の名前を言いながらショーのことを表情豊かに話してくださいました。心から出る言葉に私も本当に嬉しくなり、思わず写真を撮らせていただきました。するとまたカンパニーマネージャーが来て今度はご本人にも紹介してくださいました。彼もまた嬉しい言葉をかけてくださいました。しばらくしてから3人がその場を去るときも、また声をかけてくださり、お会いできて本当に良かったと思いました。

ダンスの教授

2006-12-15 | KA
 トレーニングルームが冷蔵庫のように寒い日でした。他の場所はそんなことないのにトレーニングルームのドアを開けるとヒューっと冷たい風が。外にいるようでした。
 今日は友達が、大学でダンスの教授をしているという友達とダンサーをKAに招待してくださいました。ダンスが専門の人に踊りのことを言われるとやはり嬉しいです。バックステージをご案内するととても興味深くご覧になっていました。明日は彼のホームパーティにご招待を頂いているのでとても楽しみです。

バリー・マニロウ

2006-12-14 | 日記
 今週は通常休みの月曜日にショーをしたので、その代わりに今日はお休みでした。お蔭でいつもは観に行けないショーに行くことができました。
 バリー・マニロウ、70年代を代表する歌手だとか。私は彼のことは知りませんでしたが、聴いたことがある曲が実は彼の曲であったということを友達と話したなかで知りました。どんな歌手なのか、ショーなのか楽しみに行きました。
 入り口でライトを渡されます。私は前から2列目に座りました。1608席、満員。年齢層が高めの女性が大半を占めています。彼の登場と共に総立ち。ライトを振りながら歓声を上げていました。ステージに近いので彼が目の前に来ると目が合います。見つめられてドキドキするのも分からなくないかな…
 一緒に行った友人によると、今日のショーは彼自身の曲の占める割合が今までよりも少なかったそうです。意外と知っている曲が多いと思ったらそういうことだったようです。でも私はもともと彼の曲を知らないので単純に彼の歌声を楽しんでいました。ピアノも弾け、いろいろなジャンルの曲を歌います。60歳過ぎという彼、あのエネルギーはどこから出てくるのでしょう。
 終わってからバックステージに行き、ミュージシャンなど彼をサポートしている方々にお会いすることが出来ました。何人かはKAを観に来てくださっています。私のことも覚えていてくださって再会を喜び合いました。バニー・マニロウという偉大な歌手と共に自信を持って働いている彼らの表情が素敵でした。

今日のお仕事

2006-12-13 | KA
 朝帰り、少ない睡眠、空っぽの冷蔵庫。「今日は代役の日だから、まあいいか。」
 チケットを頂いたので友達に電話。「今日は代役の日だけど観に来ますか。」
 一回目のショーのあと記念撮影をしたいと言う英語の先生。「今日は代役の日なので私は出ません…」
 プロップスのジョンに会い、「今日は代役の日でしょ?プロップスしに来る?」
 いつもの時間に昼食を食べる時間もなく、なぜか忙しい。「今日は代役の日だからそれでもいいか。」
 とりあえず5時からのヨガのクラスには間に合いました。寝不足でバランスが良くありません。途中で出席シートにサインしていない人の名が呼び出され、「え、彼女来ているよね…。」
 5時半の今日の配役のアナウンスで、私の役は代役であることを確認。「来ていたんだ。」
 プロップスの仕事に間に合う時間にメイクを始めると、また彼女の呼び出し。カツラのところに行きなさいと。彼女が時間にルーズなのはいつものこと。でも、「本当に来ているよね…」
 3度彼女が呼び出された後のアナウンス。「ノリコ、ステージマネージメントに来てください。」嫌な予感…。
 寝不足なのも、今日はバトンを持たなかったのも自分のせい。代役の代役が今日の私のお仕事なのだから、それに対して準備をしておくべきではありました。ヨガをしておいたのがせめてもの救い。彼女がここに来ていないので、5時50分、ショーの始まる40分前、私はショーに出ることになりました。
 「忙しい」と思った日はたいてい最後まで忙しい日になります。それから走りながら支度をし、身支度は6時20分のコールまでに間に合いました。
 走って待機場所まで行く途中、彼女とすれ違いました。「ごめんなさい。」かすかに聞こえた初めてのその言葉に、心に少しあったとげとげしい気持ちも抜けました。心の準備をする作業をせずにすませてくれた彼女に感謝です。あとは身体の準備をすることに集中できます。
 シーンの合間合間にウォームアップをしたり、ストレッチをしたり、バトンを回したり…なるべく「今日はいつもと準備が違う。」と思わせないように自分をだましながらソロのシーンに出る準備をしました。
 無事に終わってどれだけホッとしたことか。リフト5が降りてカゴから出て思わず舞台に一瞬大の字になりました。
 楽屋口にいらした英語の先生、私が出ていたことにビックリ。とても喜んでくださいました。先生のために舞台に立ててよかったです。他にもアーティストの兄弟やパートナーや友達がたくさん観ていたので、本当にこの回舞台に立ててよかったです。
 代役さん、今日は自分が出ることになっているのを知らなかったとか。誰も教えてくれなかったと言ったそうですが、スケジュールに書いてあります…
 ストレッチを終え更衣室に戻ると留守電が入っていました。チケットを差し上げた友人から。「あれは絶対にノリコだったと思うわ。今日のあなたはとっても素敵でした。」大笑いしました。出ることになってから彼女に連絡する間もなかったのでどういう感想か楽しみにしていたから。嬉しいことに私が出ていたことを分かって頂けたようです。 
 ホッとしたら疲れがどっと出ました。動きたくないほど疲れることは年に何回あることか。しばらくぼーっとしていました。

 ショーのあとはふたご座流星群。今回はレッドロックの先に集合。少し遅れていくとみなさん道端に寝袋を並べていました。面白い光景。私もそこに納まって半分眠りながら流れ星を見続けました。

クレイジー!

2006-12-12 | Weblog
 古谷野先生ご一行、いよいよ最終日。今日も2回ともショーご覧下さいました。最後はかぶりつきのど真ん中。「やっぱりこの席いいわー。」とは古谷野先生。みなさん大満足のようで私の心も満たされました。
 8回も続けてご覧頂くとなると私の緊張度はどうなってしまうのだろう、という心配が少しはありました。でも、舞台に立つと毎回毎回温かく見守って下さっているのを感じ、気持ちのいいショーが出来ました。毎回同じではつまらないかと時には違う動きをしてみたり、そういう楽しみも私にはありました。
 のりちゃんは初めてのKA、新鮮な感動から達人の目になっていくようでした。よしえちゃんは2度目の訪問、ショーを観るいい目を持っていました。今回はいろいろな位置で8回観、充分KAを語れます。古谷野先生はショーの成長とアーティストの成長を見守る優しい目と“隠れディレクター”の鋭い目。次回のご訪問までに先生の“目”が活かされたショーになっていますように。
 明日は代役の日なので、少しは無理をしても良いかと、先生方のホテルに遊びに行きました。「のんのん寝ていて良いわよ。」という先生のお気持ちはありがたかったのですが、「それではここに私が来ている意味無いですよね…」と言いつつ、やはり少し寝させていただきました。起きると3人でマッサージのサービス。久しぶりに気持ち良く、すっかりリラックスできました。
 時間はあっという間に過ぎ、集合時間の6時15分が近づきます。早めに集合場所に行きました。15分以上前なので私たちが一番かと思ったら、さすが日本人、何組かはもう集まっていました。最後の写真撮影をし、私には久しぶりのトランプをし…お別れです。
 いつもは古谷野先生だけ毎回ご覧になっていましたが、今回は賑やかな若者2人も一緒でしたので、アーティスト達にも“毎回観ている”という印象が強く残ったようです。「クレイジー!」。私だけでなく仲間にも喜びを運んでくれた3人に感謝します。