6月のはじめに行った近畿・中国地方の旅の報告が途切れたままになっていました。既に3週間が過ぎ、自分の記憶も怪しくなってきそうなので、ここらで再開したいと思います。
京都・兵庫・鳥取の話をご覧になってない方はコチラへ○
鳥取砂丘を後にし、鳥取港でしばし釣りタイム。真っ暗になってから、
岡山県で薪窯を持つ北村悟さんの工房へに向けて出発しました。
北村さんの作品はコチラへ○
貧乏旅ですので、お宿になんて泊まれません。
道の駅や高速道路のサービスエリア(深夜割引で高速代も半額になっちゃいます)で車中泊です。最近は、温泉施設も充実していたり、作家さんのお宅でシャワーだけ浴びせていただいたりの旅です。
朝一番、サービスエリアで目をさまし岡山県の瀬戸町を目指しますが
この時間に、目的の北村悟さんが起きているはずもなく、沼巡りをして
釣りを楽しみながら10時頃に到着です。
北村さんの大廻小廻窯。味のある字は、徳島県で拝宮和紙を漉いている
「中村功」さんが書かれたたそうです。中村さんの拝宮和紙はコチラへ○
インターホンが見当たらないので「北村さ~ん、こんにちは~」
呼べども呼べども返事がないので、勝手にお邪魔して玄関の中へ。
玄関から呼んでも返事がないので、もう一部屋入って「北村さ~ん」
「お!だれじゃ~」やっと出てきてくれました。
お会いする前に、お宝が並ぶ棚を発見して勝手に撮影。
焼締めです。
岡山県で焼締めと聞くと、ほとんどの方が備前焼を思い出すと思いますが、北村さんは、浅香焼という名称で焼いています。
修業は、昭和42年に備前焼 金重素山に入門。その後、昭和47年、中村六郎に学び。翌年、多治見・草の頭窯へ。
海外での土器調査は、メキシコ・グアテマラ・エルサルバドルにてインディオ土器を研究。この頃、素敵屋さんでうつわを使っている、森岡成好さんも一緒だったそうです。その後も、インドネシア・インド・南米エクアドル・ペルー・ボリビアで土器に触れてきたそうです。
北村さんは酒好き。
酒好きが作る酒器はエエんです!
本気で惚れてしまいます。
「手ぶらで遊びに来ちゃいました~」
「お前だけには来てほしくなかったワイ」
「ちょっと前まで入院していたんじゃ~」
縁側に座り、楽しい会話の中で、不意に発せられた病のこと。
毎年11月に窯焚きしているそうですが、去年は焚けなかったそうです。
窯や仕事場も見せていただきました。
今年の11月には窯を焚くそうなので、これから修理もしなくてはと
気持ちが入っていました。
ここに作品がびっしり並ぶんですね。
窯焚きに時に来てみたいです。
仕事場は古い蔵の中。
外光が入らず、土と轆轤に向き合う為の仕事場。
黒い印がわかりますか。
焼締めなので、窯の中の置き場所や向きで仕上がりが変わってくるので
墨で印を付けて正面を決めているのです。
住まいの外にも薪が準備されていました。
エエ腹してますよ!北村さん。
酒もたばこも少し控えて、11月の窯焚き、頑張って下さいね。
また埼玉でも作品を見せて下さい。
近くに行ったら、また遊びに行きます。