ギャラリー樟楠&あるぴいの銀花ギャラリー日記

作家の紹介から展覧会の様子。 ギャラリーのあるアルピーノ村の季節のお知らせ。

同じ木を使っていても、同じ漆を塗っていても、まったく別の椀なのです。

2017年11月18日 12時32分35秒 | ギャラリー樟楠
木のうつわ 仁城義勝 仁城逸景
 
ラスト2日となりました。
椀の数は少なくなってきましたが、まだ10種以上の椀を紹介しています。


 
高台の高い、いわゆる合鹿椀タイプ。
左が仁城義勝さん
右が仁城逸景さん
一見、同じように見えますが、じっくりと見ていただければ違いが見えてくると思います。
 
引き締まった佇まいの左の義勝さんの椀。
「もう70歳も過ぎて、体力も落ちてきていて、自然と軽いものを求めてしまう」とのことば通り、見込み(椀の内側)も深く削られており、その軽さに驚かれる方も多いです。
 
全体にやわらかい丸みを持ちながらも、勇壮な佇まいの右の逸景さんの椀。
まだ30代前半の逸景さん、木地に厚みを残し、重さはあるものの手に包むとあたたかな印象です。
 
写真はシルエットを見てもらいたくて、逆光で撮ったので、色の違いは見えませんが、実際は色も違います。
同じ木を使っていても、同じ漆を塗っていても、まったく別の椀なのです。

親子で、仕事を継承するような勝手なイメージを持っていたので、違う椀であることは、技術的なことの違いかと思っておりましたが、木のうつわを作るという行為は同じでも、それぞれが違うコンセプトで轆轤をまわして木を削り、漆を塗っているのです。
 
写真では伝わらないことが多過ぎます。
お時間がありましたら、ぜひ ご覧くださいませ。
 
 
木のうつわ
仁城義勝 仁城逸景
~ 11/19 (日)
11:00 -18:00(最終日16時まで)
 
ギャラリー樟楠
さいたま市大宮区北袋町1‐147
048-641-9156
 
 
コメント
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