ギャラリー樟楠&あるぴいの銀花ギャラリー日記

作家の紹介から展覧会の様子。 ギャラリーのあるアルピーノ村の季節のお知らせ。

小さなペン立てが人生にかかわる出会いになったら嬉しいです。

2018年09月10日 22時07分20秒 | ギャラリー樟楠

 
ギャラリー樟楠の西田光男 鍛鉄展からペン立て。
小さくても存在感や重量感のある鉄の魅力を存分に見せつけてくれるペン立てだ。
日本の47都道府県のすべてに作品を納め、1996年にドイツで開催された世界鍛鉄会議、2014年・15年とウクライナで開催された国際ビエンナーレinリウネなどで特別賞を受賞&講演もされている西田さん。
展示中は、過去に作品を受注された方のご来店も多く、その人たちの暮らしや人生に多くの歓びをもたらしてきた。
本日は10年近く前に看板を頼まれたお寿司屋さんのご主人。
来年の2月で、お店をたたまれることを決め、西田さんに報告に来たような来店であったが、看板の思い出、お客様とのエピソード、近況報告など、とても楽しそうに話をされ、自分も一緒になってたくさん笑わせていただいた。
「ありがとうございました」と入口でお見送りをして、帰ってゆくご主人の背中を見ながら、作品を通して、人と人との繋がり、人生への関わりを強く感じた。
鍛鉄作品は、決して安価なものではない。
安く仕上げたかったり、自分でデザインした物を作ってもらいだけであれば、町工場でお願いして作ってもらえばよいのだ。
「それは僕の仕事じゃないね」
過去も含めて展示中に何度か聞いたことのある西田さんの言葉。
その代わり、一度 作ると言ったら、どんな無理難題で「ノー」って言わない。
西田さんのモノ作りは、皆さんのご希望のモノを作るだけではなく、自分の仕事へのプライドをかけて、皆さんの人生にかかわり、共に歩んでゆくという強い思いがある。
だからさ、かっこいいんだよね。
自信をもって、西田さんにお願いしなよって言えるんだよね。
いつか、素敵な門扉をとか、自分だけのポストとか、家にこんな鉄の作品があればって思っている人、一人でも多く出会ってもらいたいな。
その出会いの数だけ、この世界に笑顔が増えてゆくから。
2日間休みをもらって木曜日から展示後半、ラスト4日。
参考程度の気持ちでもいいから、鍛鉄作品を見て、触れて、話して、大切な人生の一部に西田光男を絡めてみようと思ったら、自分の夢を伝えてください。
長文、お付き合いしていただき、ありがとうございます。
 
鍛鉄 -WROUGHT IRON-
西田光男&PAGE ONE
9/1(土)~9/17(月)
11:00 ~18:00(最終日16時) 火・水定休
会期中作家在廊
 
ギャラリー樟楠
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Nepenthes

2018年09月10日 21時01分30秒 | あるぴいの銀花ギャラ...



こちらは、銀花ギャラリーで開催中の金工展より、関井一夫さんの「Nepenthes」。
ネペンテスと読み、ウツボカズラ属の植物のことです。
用途としては花器ですが、ウツボカズラの曲線と裸婦のやわらかな曲線が一体化した単体で十分に美しい作品です。
以前より作り続けられているネペンテスのシリーズが大好きです。
明日、明後日(9/11・9/12)連休です。
 
游~ゆらゆら~
関井一夫・ひろみ 金工展
9/7(金)~ 9/17(月)
11:00 ~18:00(最終日16時) 火・水定休
関井一夫 9/14・15・16在廊
ひろみ 会期中13時~在廊予定
 
あるぴいの銀花ギャラリー
 
 
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Banri Yoshioka Exhibition BLUE&SHISA

2018年09月10日 20時08分35秒 | 企画展情報
8月初旬、台風の過ぎた奈良県、濁ったダムを通り過ぎ、有名なお寺のそばに着く。
ゆっくりと鼻から深呼吸をする。嗅ぎなれた緑の香りとは違う、野性的な深い緑の香りを胸にいっぱい吸い込んだところで
「おーおー着きましたかー」と、暑さも疲れも吹き飛ばすスプライトのような爽やかな笑顔が迎えてくれた。


 
吉岡萬理(ばんり)さんは、とても嬉しそうに、演技かもしれないが、たまに真剣な表情も見せながらシーサーを製作している。



「これは八咫烏(ヤタガラス)ゆうて 勝利や幸せへ導く三本足の神のなんですよ↗」と活き活きと話す。
工房の二階へ行くと、緑に囲まれた空間に青い世界が広がる。
「今年は青です」勢いのある轆轤に 数種類の青で描かれた動物やカルロス君は、さっきまで話していた萬理さんの表情や仕草が乗り移り、見ているこちらを笑顔にさせてくれる。





演技ではなく、真剣に考え、深く向き合あい、つくる喜びを爆発させた、しあわせを運ぶうつわ。そして守り神。
 

 

 
吉岡萬理 陶展
青い器とシーサー
2018.10/13(土)-10/28(日)
11:00 ~18:00(最終日16時) 
火・水定休
作家在廊日 10/13・14・27・28
 
ギャラリー樟楠
さいたま市大宮区北袋町1-147
TEL 048-641-9156
www.alpinoginka.com
 
 
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